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FMファン

■我が家ではテレビよりもFMラジオをつけている時間が長い。民放(FM岩手=かつての私の職場)もあるのだが、子供向けの内容なのでめったに聴かない。もっぱらNHK-FMである。ほとんど一日中、NHK-FMを聴いていると言っても過言ではない。

■神奈川県川崎市に住んでいたときは、T字型に電線を張る室内アンテナできれいに受信できていたのだが、転居先の盛岡の部屋は(マンションの構造上のせいか)FMの受信状態が悪く、NHKに相談の電話をかけた(NHKは受信料を受け取っている関係で、あらゆる家庭に電波を送りとどけることを義務としている)ところ、NHKの説明では「屋外アンテナを付けていることが受信の条件」とのことだった。つまり、室内アンテナは仮のものでしかないので、受信不良の扱いにはならないのだった。

FMアンテナって、需要が少ないせいか、けっこう値段が高い。取り付け費用なども入れると軽く5万円を超える。「それならケーブルテレビに加入するほうが安いかも」とアドバイスをしてくれる方がいた。ケーブルテレビでNHK-FMが聴けることを初めて知った。

さっそくケーブルテレビを申し込んだのだが、工事中、このマンションに引かれているケーブルはFM電波をうまく分離することができないことが判明した。せっかく来てくれたケーブルテレビの方には申し訳なかったが、ケーブルテレビが見たいのではなく、NHK-FMの受信が目的だったので契約を破棄した。

少々高くつくが結局、FMアンテナを付けるiことにした。意外にこれが苦労だった。なにしろ、扱っているお店がない。町の小さな電気屋さんをいくつかあたったが全滅だった。いわゆるオーディオ専門店がFMアンテナを扱っていないのにも驚いた。ようやくアンテナを専門にしている店を探しだしたが、そこも「FMアンテナを付けるのは初めて」と言っていた。テレビ・アンテナ屋さんなのである。

ベランダにFMアンテナを立てたら、素晴らしい状態で受信できるようになった。

■我々の世代では「エアチェック」といって、FM放送をカセットに録音して何度も何度も、ありがたく聴いた(というか、私の場合は現在進行形で「ありがたく聴いている」)のだが、もうそういう時代ではないようだ。でも、海外のクラシックコンサートの放送などは、NHK-FMでしか聴けない。いくらお金を積んでも惜しくない内容のものだ。

■しばしば欧米のクラシックコンサートでは、演奏に不満があると客席からブーイングが飛ぶという話を聞くが、実際にそれを見聞きした経験はなかった。今日午後3時から放送されたバイエルン国立歌劇場のベルディ作『リゴレット』(指揮はズービン・メータ)で、ブーイングを初めて聴いた。

これは演奏に対するものではなく、なんと『猿の惑星』を導入したという演出に対するブーイングだった。演奏はかなりの力演、名演だったから、大きな拍手も起きていた。演奏には拍手を、演出にはブーイングを----というわけだ。いずれにしても、出演者にはたまらなかっただろう。せっかくいい演奏をしたのに、ブーイングを浴びたのだから。

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コメント

ほうほう、FMアンテナで苦労しましたね。

昔は量販店で簡単に手に入ったけれど・・・
我が家のFMアンテナも八木タイプ、
13素子の大きなアンテナで、これで仙台や、遠くはFM愛媛までクリアに受信できたものです。
しかし今では 風雪に耐えかね、8素子になってしまいました(笑)

ラヂオは良いものです、
テレビと違って、聴いていても「アホ」にならずに済む(爆)


投稿: あんべ | 2005年5月23日 (月) 22時20分

あんべさん、どうも。

テレビ・アンテナよりデカいんですよね。
8素子でも用が足りるんですね。不思議。

>ラヂオは良いものです、
テレビと違って、聴いていても「アホ」にならずに済む(爆)

まさに、おっしゃるとおりです(笑)。


投稿: 斎藤純 | 2005年5月23日 (月) 23時13分

家にも首都圏のFMを聞くために、アンテナが立ってます(当時福島県に民放FMがなかったので)。でも最近民放FMがAM化していますね。PS:前にトラバってといっていたので、恐れ多いですがトラバしました。こうやって繋がっていきます。

投稿: やまのん | 2005年5月24日 (火) 13時44分

やまのんさん、どうもどうも。
福島で首都圏のFMが聴けるんですね。FM岩手にいたとき、電波の異常伝播とかなんとかで、沖縄から「受信しました」なんてハガキが来てましたっけ。

投稿: 斎藤純 | 2005年5月24日 (火) 14時49分

今日は私のブログに来てくださってありがとうございます。とても光栄に思っています。

FM放送は私の住む町は難視聴地域できれいに受信出来ません。だから、聴いていたのは
10代の頃です。「エアチェック」私には懐かしい言葉だな。新たな、あるいはCDでも聴くことの出来ない音楽と出会う可能性があるFM放送。今、BOSEのCDラジオでFMを聴き始めました。なんとかステレオ受信出来ることに驚いています。

投稿: simon | 2005年5月31日 (火) 00時41分

simonさま>どうも。
BOSEのCDラジオですか。いいなあ。

トラックバックのやりかたを知らないので(苦笑)、コメントを残してきました。またお邪魔します。

投稿: 斎藤純 | 2005年5月31日 (火) 07時38分

はじめまして。logmorioといいます。

私も同じくNHK-FMをよく聴いてますが、あのブーイングにはびっくりしました。演奏は素晴らしかったのにどうしてかなと思っていたら、「猿の惑星」が原因だったのですね。

同じ盛岡人として応援しております。

投稿: logmorio | 2005年5月31日 (火) 23時16分

logmorioさん、どうも。
昨日、マリオスですれちがったかもしれませんね。

投稿: 斎藤純 | 2005年6月 1日 (水) 07時10分

はじめまして

民放FMのことで、サーフィンしております。
>子供向け
岩手でもそうですか!
関西でも、多くの民放FMが“子供向け”です。
しかも、そんな子供がまったく聞いていない時間帯まで。
かかる曲はいわゆるJ-Popや「その曲を好きな人しか聴かない洋楽のアルバム収録曲」ばかりです。
たぶん学生や働いている若い人をターゲットにしているのでしょうが、とくに平日の昼間などそういった人たちが聴いているとは思えないのですが・・・。
民放FMは何故あんな傾向になってしまったのでしょうね?
私もかつて民放AMと一緒に民放FMの番組も作っておりましたが、ちょっと理解できなくなりました。

すみません、初めてなのにちょっとヘビーになりました。
興味深いご意見がいっぱいあり、またゆっくり読ませていただきます。

投稿: woopie | 2006年6月22日 (木) 00時22分

woopieさん>コメントを見逃していて、なんと半年後にこれを見ました。大変申し訳ありませんでした。

投稿: 斎藤純 | 2007年1月15日 (月) 12時58分

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FMファンという雑誌を思い浮かべる。今はこの手の雑誌はないが、番組表と音楽やオーディオの記事で構成されていた。FM受信入門みたいな記事があって、ラジカセに付属のT字アンテナから トンボアンテナを購入し屋根に上って自力で立てた(大家さんすみません。ケーブルを引き込むのに窓に溝を掘りました)。よっぽど嬉しかったのか記念写真まで撮っている。アンテナ一本で音質は劇的に改善。その後いい音を聞くために外部SPを購入したり(ラジカセとしては珍しく、アンテナ入力や外部SP端子があった)とソフトよりハード...... [続きを読む]

受信: 2005年5月24日 (火) 13時22分

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