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ワイエスの表現

今時期の山は、淡い紫色や小豆色、橙色、茶色、芥子色、薄紅色、濃淡さまざまの緑色などの彩りが実に美しい。
そして、この時期の山は日一日とその色合いが変化する。

実際に山に入っていみると、木々が若芽をつけ、あるいは小さな葉をつけたり、ヤマザクラやコブシが咲いたりしている。これらが上に記したような山の彩りをつくる。

これを絵に描こうとするとき、現実に即して、芽や花を一筆一筆描いていくだろうか。
そういう画法もあるが、アンドリュー・ワイエスはそうはしない。とてもリアルなので、一見、ディテールをよく描きこんでいるような印象を与えるワイエスだが、近くで見ると部分的に抽象画と思えるようなデフォルメをしている。
離れて見ればリアルに見える。それを計算した上での独特の画法といっていい。

事実の再現とは決してディテールの再現と同義ではない。それが表現というものだ。
ディテールに満ちた春の山を思いかえしながら、そんなことを思った。

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コメント

スヌーピーがワイエスのコレクターだということをご存知でした?
あの犬小屋の地下にワイエスを飾っている部屋があるのです。

投稿: おちゃもち | 2005年5月18日 (水) 20時34分

エエエエエッ!
知りませんでした。恐るべしスヌーピー。
しかし、どこからそんなお金が--?

投稿: 斎藤純 | 2005年5月18日 (水) 21時06分

もともと、その地下室にはゴッホが飾られていたのですが、ある日犬小屋が火事になり、ゴッホは燃えてしまいました。その替わりに、スヌーピーはワイエスを購入、新しい部屋に飾ったのです。その後「ぼくのワイエスのコレクション」というような事を言っていましたので、複数のワイエスを所有していたと思われます。
え、その資金?そんなことは知りません。(笑)

投稿: おちゃもち | 2005年5月19日 (木) 09時06分

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