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美術展めぐり

19日~20日、打ち合わせがあって東京へ行ったついでに都内の美術展めぐりをした。

■ベルリンの至宝展(東京国立博物館)
目当ては印象派と (日本ではあまり観ることのできない)ドイツ・ロマン主義。出品数は少ないが、質の高さで補っていた。
エジプト美術品が充実していたが、こういうのを観るにつけては、エジプトがいかに「巨大で偉大な美の殿堂」だったかがよくわかる。なにしろ、大英博物館にもルーヴル美術館にもメトロポリタン美術館にも、素晴らしいエジプト美術品がごっそりあるんだから。 世界中に散在しているエジプト美術をすべてエジプトに返し、美の殿堂を再構築したら、どんなことになるだろうと夢想する。意地の悪い人は「きっと略奪されて、現在よりもっと散在するだろう」などと言うかもしれない。宗教紛争による宗教遺蹟の破壊や、イランでの国立博物館の略奪を見るとそれも頷ける。

常設に川村清雄が出ていた。やはり、鬼気せまる妖気を漂わせて美しかった。

博物館周辺で芸大の学生が写生をしていた。水彩画だ。グワッシュの人もいた。鉛筆でぎっしりと描きこんでいる人もいた(この人は彩色しないのだろう)。ちらりと観ただけだが、二人ばかり「線ができあがっている」感じの人がいて、思わず唸ってしまった。
こういう人の描く線は、点と点を結ぶ線だけで面を想像させる。

ところで、展示会場で来館者(高齢のご婦人)から声をかけられた。何か質問してきたのだが、意図がよくわからなかった。聞きかえすと「博物館の方ではないのですか」といわれた。違うとわかると、「まあ、ごめんなさい」と離れて行った。
ニューヨークのMOMAで「アー・ユー・キュレイター?」と声をかけられたことを思いだした。
どこに行っても「主」みたいな顔をして歩いているのだろうか、私は。

■資料は繋ぐ-名作と下絵・連作(東京藝術大学大学美術館)
下絵や素描が好きなので、楽しみに出かけた。
高橋由一の画帳に圧倒された。前にここで黒田清輝の「昔語り」(作品は焼失)の習作を観ているが、今回は出品されていなかった。

■岡倉天心展(渋谷ワタリウム美術館)
芸大の前身である東京美術学校の創設にかかわり、校長をつとめた天心を顕彰する企画展。
私は天心の「茶の本」や「東洋の理想」に感銘を受け、茨城大学五浦美術文化研究所や五浦の六角堂をツーリングしたことがあるので、ちょっと期待外れ。天心入門にはいいだろう。

■ルーヴル美術展(横浜美術館)とゴッホ展(東京国立近代美術館)は長蛇の列ができていた。待ち時間が1時間~1時間40分ということで、今回は断念せざるをえなかった。

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