« 天野滋さん、さようなら | トップページ | カラスの死闘 »

3原色の話

 赤、黄、青を3原色といい、この3つの色を混ぜることであらゆる色ができる。誰もが知っていることだけれど、これはあくまでも理論上の話で、3原色に忠実な絵の具は存在しないらしい。つまり、近似値で妥協しているわけですね。
 ゲーテに『色彩論』(ちくま学芸文庫)という著書があって、前半の「科学方法論」は歯が立たないけれど、後半の「教示編」はなかなか面白く、ときどき拾い読みしている。いつかキャンプ・ツーリングにこれ一冊持って読破(そんなふうにして読んだ本に、『草枕』や『森の生活』がある)しようと思いつつ果たせないでいる。
54923_650967262  それはともかく、私はウルトラマリン・ブルー(青)、イエローオーカー(黄)、アリザリンクリムソン(赤)を基本3原色として用いてきた(ウィンザー&ニュートンの水彩絵の具を使用)。実際にはこれにブラック、フッカーズグリーンナンバー1(緑)、レモンイエローも足して持ち歩いている。ひとくちに「青」といっても、何十種類もの「青」があるので、混色の適性や好みで選ぶわけだ。付け加えておくと、水彩絵の具は混ぜれば混ぜるだけ濁ってしまい、仕上がりが暗くなるので、基本的に4色以上は混ぜない。

 ところが最近、3原色は上記とは違うということを初めて知った。ウィンザー&ニュートンの水彩絵の具の場合、3原色に最も近いのはウィンザーブルー(青)のレッドシェード、パーマネントローズ(赤)、ウィンザーレモンなのだそうだ(しかし、ウィンザー&ニュートンのセットにパーマネントローズなんて入ってたかな)。 ウィンザーレモンはレモンイエローとほとんど変わりないような気がするが、さっそく入手したパーマネントローズは今まで使ったことのない色合いだ。

 新しい絵の具が増えると何となくワクワクする。梅雨が明けたら、「正しい3原色」を持ってスケッチ・ツーリングに行こうと思う。

|

« 天野滋さん、さようなら | トップページ | カラスの死闘 »

文化・芸術」カテゴリの記事

水彩画」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

パーマネントローズはセットには入っていないかもですね。

レモンイエローは不透明(とはいえ被覆力は弱いですが)ウインザーレモンは透明ですね。

投稿: 蛸林 | 2005年7月 9日 (土) 09時06分

蛸林堂さん、どうもありがとうございました。ブログを参考にさせていただきます。

投稿: 斎藤純 | 2005年7月 9日 (土) 10時07分

こちらにもおじゃましてしまいました。
絵の具の三原色と光の三原色はちがうんですね。おもしろいな。
私は以前、某電機会社のエンジニアで、テレビの開発に携わっていました。テレビの場合は色を出す時は「RGB」レッドとグリーンとブルーなんですよ。
そして、テレビも照明器具もそうなんですが、一番難しい色は「肌色」なんだそうです。
信号で色を作るのと、絵の具を混ぜる場合と違うのは夢があってなんか嬉しい。

投稿: ふぅぅ~ | 2005年7月10日 (日) 01時28分

ふぅぅ~さん、どうも。そういえばプロジェクター(というのかな)はその3色のレンズですね。ふぅぅ~む、謎(笑)。

投稿: 斎藤純 | 2005年7月10日 (日) 07時21分

プリンターのインクの色は、絵の具の3原色+黒ですね。
(黒が要るのは、本来の三原色と微妙にずれているのを補うためと、しまりをよくする為)

TVでも、フィルターの色を作るのは、染料なので、微妙にずれているのと、人間には人を見分けるために肌色には敏感になっているのかもですね。

それと、現実の色と、記憶色の差をうまく埋めるのが難しいのでしょうね。

投稿: 蛸林 | 2005年7月10日 (日) 09時34分

はい。
テレビの画面にず~~~~っと目をちかずけるとRGB(赤緑青)が見えますよ。

256調の電気信号で色を作成する
よりも・・・
絵の具を混ぜて色をだす。
ず~っとロマンチック!

投稿: ふぅぅ~ | 2005年7月10日 (日) 14時44分

色の3原色は赤黄青の3つで、 光の3原色は赤緑青(RGB)の3つ、混合しやすいですよね。カラーフィルム,水彩画等は、減法混色で、
シアン・マゼンタ・イエロー・墨(CMY+K)です。
墨(黒)を混ぜるのは、プリンターと同じ理由です。

投稿: やまのん | 2005年7月11日 (月) 09時49分

やまのんさん、どうも。
加法混色RGBと減法混色CMYって何だか思いだしてきました(笑)。

投稿: 斎藤純 | 2005年7月11日 (月) 11時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/98499/4878639

この記事へのトラックバック一覧です: 3原色の話:

« 天野滋さん、さようなら | トップページ | カラスの死闘 »