« 水彩画を描く | トップページ | ブルーノート再復習 »

岩山漆芸美術館

7

岩山漆芸美術館自転車で行ってきた。といっても、カテゴリー超A級(ツール・ド・フランスでの山岳ステージの難易度)の坂道だし、猛暑だったので、ほとんど押して歩いたから、「自転車で行ってきた」と書くのは正確ではない。

岩山漆芸美術館は2001年に閉館した旧盛岡橋本美術館を漆芸家の全龍福さんが改修、活用なさっている。                                           かつて私はここで橋本八百二(竹橋の国立近代美術館にも作品がある。県議会議長もつとめた)や八百二と同時代の画家の作品や、バルビゾン派の作品と出会い、それが美術に開眼する一歩となった。それだけに閉館したときの落胆は大きかったが、全さんがとても上手に活用してくださっているので嬉しい。観光客の評判もよく、たくさんの人が訪れている。

全さんは目黒雅叙園の漆芸工芸品の修復で知られている。その雅叙園での個展会場で、私は初めて全さんとお会いした。5年か6年前のことだ。あのころ、全さんは川井村にアトリエを持っていらしたので、「岩手出身です」とご挨拶したところ、初対面にもかかわらず私を昼食に誘ってくださり、芸術のこと、日韓のいろいろなことを話し合った。それ以来のお付き合いである。

岩山漆芸美術館では絵本作家で、「二人のゴッホ ゴッホと賢治37年の軌跡」や「カザルスへ8の旅」などの著書もある伊勢英子さんの原画展がひらかれていた。

その原画を拝見しながら、久しぶりに館内を散策(散策という言葉が似合う建物なんです)した。南部曲屋をそっくりそのまま移築されているフロアもある。昔はあまり気にとめなかったが、よく残してくれたなあ、と思う。

八百二はここを「即興的に建てた」という話が伝わっている。設計図などあってないようなもので、その都度ひらめくままに大工さんに指示し、できあがったのだという。そういうことがまだ許される時代だった。

現在、旧橋本コレクションは盛岡市が寄贈を受け、保管している。残念なことに、盛岡市は市立美術館がないので、常時公開はされていない。

帰りはここに明記できないようなスピードで下った。冷汗で涼しくなった。

|

« 水彩画を描く | トップページ | ブルーノート再復習 »

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

自転車」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

岩山の急坂には思い出があります。
子供の頃、祖父によく自転車の荷台に乗せられて川目側から展望台まで登って、あとは猛スピードで東新庄まで下りてくるのです。
怖かった…。

投稿: logmorio | 2005年8月12日 (金) 20時23分

怖かったでしょうけど(笑)、いい思い出ですね。

投稿: 本人 | 2005年8月13日 (土) 08時19分

 伊勢さんの原画展は、とても素敵でしたね。私は、旧橋本美術館がとても好きな美術館なので、金さん再開してくださり本当に嬉しく思っていました。少しでも多くの人に行って貰いたくて、身近に集まる人に絵本を見せながら案内してしまいました。
 それから、盛岡の岩山には遊園地・動物園・工芸館・競馬場内の庭園・綱取りダム湖の景観と蛍など周辺に集まっているのですが、周遊コースとして認識されていないようで残念に感じていました。実は、私も最近綱取りから自転車で回ってみたのですが、なかなか良いコースでしたよ。

投稿: oriza | 2005年9月 2日 (金) 13時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/98499/5334586

この記事へのトラックバック一覧です: 岩山漆芸美術館:

« 水彩画を描く | トップページ | ブルーノート再復習 »