ブラジル '65/セルジオ・メンデス・トリオ
脚のきれいな(実力もある)ヴォーカリスト二人(そのうちの一人は、セルメンが文化大使として訪米した際にケネディ大統領に言い寄られるが、きっぱりと拒んだという。利口な選択のおかげで、マリリン・モンローの二の舞にならずにすんだ)を迎える前のセルメンによるオーソドックスなボサノヴァ・アルバム。
ウィスパーヴォイスのワンダ・ヂ・サーの魅力を堪能できる。ワンダ・ヂ・サーは今も現役で、この当時とはまったく異なるヴォーカル・スタイル(レニー・アンドラージのよう)になっている。ちなみに、彼女のベスト・テイクはライヴ盤「ア・ボサノヴァ・パラマウント」に入っているVivo Sonhadoだと思う。あんな声で、あんな歌いかたをされたら、男どもは一発でノックダウンされたに違いない。
女バーデン・パウエルの異名を持つホジーニャ・ヂ・バレンサのギターも素晴らしい。バッキングもみごとだし、「あの子はカリオカ」のインスト・バージョンでは超テクも聴ける(超テクには聴こえないが、演ってみると指が凄いことになっている)。この人は近年、惜しくも不幸な死に方をした。
私が最初に出会ったボサノヴァは『ゲッツ/ジルベルト』だったが、ボサノヴァのLPは音楽仲間が来たときに見つからないように隠していた(カーペンターズも)。というのも、昔はブルーズ小僧がボサノヴァなんて甘ちゃんの音楽を聴いているところを見つかると、村八分にされたものである(なんて、嘘です)。
「好きなものは好き、いいものはいい」と堂々と聴けるようになるのはFM局に勤めて、音楽を仕事にするようになってからだった。
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コメント
セルジオ・メンデスは、小学生の頃、よく聴いた記憶があります。
で、1968年頃、うちに電子オルガンがあって、その上に小さなシンセサイザーが載っていて、そこにはいろいろなリズムを鳴らしてくれる機能がありました。
そのおかげで、世の中にはリズムにいろいろな名前が付いていることを知りました。
ボサノバは、好きなリズムなんだけど、曲は大人の雰囲気むんむんで、ドキドキしました。
投稿: kajipa | 2005年9月22日 (木) 22時01分
kajipaさん、どうも。
私は子供のころから「男と女」などといった映画でボサノヴァと接していました。ジャズもそうですが、子供のころに刷り込まれたものに今も振り回されているように思います(笑)。
投稿: 本人 | 2005年9月24日 (土) 18時43分
サイキンあらためてセルメンを聞いています。
思いがけなく、このページに出会いました。ワンダサーのライブは聴く機会があったのですが、セルジオメンデスがどのように彼女を「発見」したのか語ってはいませんでした。「ア・ボサノヴァ・パラマウント」なども聞いてみたいと思いました。
JFKとの逸話など面白く拝見しました。
ブラジル'66の脚のきれいなヴォーカリスト二人とはラーニー・ホールとジャニス・ハンセンでしょうか。
口説かれたのはどっちかな?(笑)
投稿: くま | 2014年4月17日 (木) 16時20分
くまさん、どうもありがとうございます。たぶん、ラニ・ホールだと思います(o^-^o)
追加情報http://www.tokyomaths.com/Pages/w_LANIHALL_SERGIOMENDES_BRASIL66_jp.aspx
投稿: 斎藤純 | 2014年4月17日 (木) 16時26分