現代の音楽を聴く
うちにいるときはほぼ毎日、NHK-FMのベストオブクラシック(午後7時20分~9時)を聴いている。
今週は特集「海外の現代音楽祭」だ。同番組ではときどき、現代音楽祭特集を組んでくれるが、これこそNHKでなければ聴くことのできない好プログラムだ。
まあ、しかし、こんなのを(といっては語弊があるが)喜んで聴くのは音楽大学で作曲を学んでいる人と、私のような物好きくらいのもので、たぶん日本中で数千人しかいないだろう。
しかし、MOMA展などは長蛇の列ができるのに、現代音楽のコンサートに人が入らないのはいったいなぜだろう。
ピアニストの内田光子さんがクラシック専門誌で「20世紀の美術に比べて音楽は(一般的に)遠い存在だ。でも、シェーンベルクの音楽をあまり好きでない人が、どうしてピカソの〈泣く女〉が好きなのか(好きになれるのか)不思議だ」と発言されていた(カッコ内は私の蛇足めいた補足)。同感だ。
これはあくまでも私見だが、人間は目からの情報に対しては鈍感で、耳からの情報に対しては過敏なのかもしれない。だから、現代音楽には極めて瞬時に拒絶反応を示す。別の言い方をするなら、現代美術展で現代美術を見ても実は(失礼ながら)何も見ていないに等しい。
ともかく、今週はなかなか聴く機会のない現代の音楽をたっぷり味わえるので嬉しい。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 石神の丘から(2014.05.10)
- 旅の空から(2014.05.16)
- ヴァインベルクを聴きながら(2014.05.03)
- 健康診断(2014.04.28)
- 渋谷にて(2014.04.26)
「音楽」カテゴリの記事
- いただいてしまいました。(2006.11.18)
- この夏、よく聴いたCD(2006.09.08)
- 去りゆく夏の日に(アラン・コープランド・シンガーズを聴く)(2006.08.30)
- 三崎ともやすノンストップ60ライヴ(2006.07.18)
- 華麗なる古典舞踏(2006.05.25)
「FM」カテゴリの記事
- 土曜の夕方はラジオマンジャックが面白い(2010.04.17)
- 今日は一日ハードロック・ヘビーメタル三昧(2007.10.08)
- 箏曲三昧(2007.09.17)
- ヤコブ・リンドベルイのリュートをFMで(2007.05.14)
- 盛岡が舞台のラジオドラマ放送(2007.04.18)
「クラシック」カテゴリの記事
- 石神の丘から(2014.05.13)
- ヴァインベルクを聴く(2014.04.30)
- 日々の糧(クラシック編)(2014.04.24)
- 伊福部昭生誕100年(2014.01.17)
- 『フーガの技法』を聴く(2013.12.29)
「ラジオ」カテゴリの記事
- 今日は一日 山下達郎三昧(2011.09.19)
- VIRGINIA MOONを聴く(2011.01.17)
- 雪被害(2011.01.14)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント
目からの情報は、自分のペースで立止まることもできれば、素通りもできる。でも耳からの情報は、受身になってしまう分だけ敏感になるのかなと感じています。
現代美術・・向き合ってなんとなく受け止めて、わかったふりをしてしまう私です。(初心者ダカラユルシテネ!)って言い訳しながら。あとは感覚的に好きか嫌いか。
会社勤めをやめ、自宅で仕事をするようになってから、FMでクラシックを聴くようになりました。気になる曲名を書きとめる時もあれば、「ココロとカラダが元気な時でなければ、この曲を聴くのはつらいかなぁ・・」と思うときもあります。
”物好き” もうひとりいますよ。
投稿: 日和下駄 | 2005年10月27日 (木) 18時02分
日和下駄さん、どうも。
愚論におつきあいいただいて恐縮です。
が、心強いです(笑)。
ちなみに現代美術は「観る場所」にも左右されるように思います。
エルズワース・ケリー(馬鹿でかいキャンバスを真っ赤に塗りつぶしただけ、というような絵です)をグッゲンハイム美術館(NY)で観たときは、「おおおっ、美しい」と体が震えました。
あ、もしかすると現代音楽も「場所」によって、こちらの聴く耳も変化するかもしれませんネ。
投稿: 本人 | 2005年10月27日 (木) 18時52分