田園ハーモニーコンサート2005を終えて
田園ハーモニー・コンサートが終わった(2005年11月27日、矢巾町田園ホール)。矢巾町の音楽愛好家(小学生から大人まで年齢層が幅広い)たちが中心になって、この演奏会のためのオーケストラと合唱団を組み、およそ半年かけて練習を重ねてきた成果を発表した。
[演奏曲目]
第1部
(1)ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲 ハ短調より「シャコンヌ」
(2)バッハ:管弦楽組曲第3番より「アリア」
(3)バッハ:カンタータ147番より「コラール」
(4)アンダーソン:クリスマス・フェスティバル
第2部
(5) ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より
第1曲 シンフォニー/第2曲 伴奏つきレチタティーヴォ:慰めよ、私の民を(テノール) /第3曲 アリア:すべての谷は埋め立てられ(テノール)/ 第4曲 合唱:このようにして、主の栄光が現されると/第12曲 合唱:ひとりのみどり子が、私達のために生まれる/第13曲 ピファ(田園シンフォニー) /第18曲 アリア:シオンの娘よ、大いに喜べ(ソプラノ) /第24曲 合唱:まことに彼は私達の悩みを負い/第30曲 思いみよ、その憂いにひとしき憂い/第38曲 ああ美しきかな/第44曲 ハレルヤ(合唱) /第52曲 神が私達の味方であるなら(ソプラノ)/ 第53曲 ほふられた小羊は(合唱) /第54曲 アーメン(合唱)
指揮:寺崎巌
コンサート・ミストレス:長谷部雅子(東京ゾリステン・ソロ・コンサートマスター)
オーケストラ:田園フィルハーモニー・オーケストラ(矢巾町田園室内合奏団、矢巾中学校、矢巾北中学校、弦楽合奏団バディヌリ、岩手大学管弦楽団、北上フィルハーモニー管弦楽団、盛岡南高等学校吹奏楽部、バディヌリジュニア弦楽オーケストラ)
チェンバロ:吉田愛(盛岡市民文化ホール専属オルガニスト)
本演奏会は今年で4年めになる。私はヴィオラ奏者として、この演奏会に1回目から参加してきた。1回目の頃はまだヴィオラをはじめて間もない初心者だった。ま、今も初心者なのだが、この演奏会によって、音楽を奏でる喜びを知った。演奏会はオーディエンス(聴き手)とプレイヤー(演奏者)が互いに「音楽を愛する心」を共有することができる場なのだ。
田園フィルハーモニー・オーケストラの母体となっている田園室内合奏団での演奏会と違い、管楽器が加わり、さらには合唱も加わる。ステージの上にいると、それらの響きを(ヴィオラ・セクションはほぼセンターに陣取っているので)四方八方から浴びる。これは他にたとえようのない快感だ。
今回は毎回コンサートミストレスをつとめていただいている長谷部雅子さん(長谷部さんがたった一人入っただけで、オーケストラ全体が締まるという経験も私にとっては得難いもののひとつとなっている)に加え、特別ゲストとして吉田愛さんにチェンバロを担当していただいた。
そのチェンバロを我が田園室内合奏団の竹田正団長が「我々の頭上から金粉を巻き散らすかのような聖なる音色」と評した。これに付け加える言葉は必要あるまい。
一回目からの常連のお客さまで、自らもピアノ演奏をたしなむ方から「年ごとに腕を上げている。毎回、感動しているが、今回は出色の出来だったように思う」とお褒めの言葉をちょうだいした。実は演奏しながら、私自身、そう感じていた。
「腕を上げた」のは指揮者の寺崎巌氏の指導の賜物である。田園室内合奏団は寺崎氏が指導を担当するようになってから、まるで別の音楽団体のように変わった。私がこうして下手なりにヴィオラをつづけていけるのも、寺崎氏の指導を受けることが楽しみのひとつだからだ。
来年で田園ハーモニーコンサートはひと区切りを迎える。もっといい演奏をしたい、と楽団員一同も気持ちを新たにしている。
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