白木のチェロ
今日、午後。盛岡市内のもりおか啄木・賢治青春館(旧九十銀行)で、三浦祥子さん(チェロ)のミニ・コンサートがあった。
三浦さんが弾いたチェロは市内本町通りの松本伸弦楽器工房が制作中の楽器で、ほぼ完成しているが、ニスを塗る前なので白木のままだ。この状態の楽器の音を聴く機会はめったにない。
三浦さんはバッハの無伴奏チェロ組曲3番とカザルスの「鳥の歌」などを弾いたが、できたばかりの楽器に魂を込めるような熱演だった。たぶん、三浦さんは我々聴衆のことなど気にかけることもなく、チェロとの対話をしていたのだと思う。その姿に打たれた。いつもは気軽に声をかけるのだけれど、目が合ったときに「よかったよ」と頷くだけで私は言葉が出なかった。
こり性の松本伸さんが腕によりをかけてこしらえたチェロは、若々しい(あるいは青くさい)音だった。ニスを塗り、年月を経て、深い音色になっていくのだろう。まだ仕上げが残っているわけだが、伸さんにも心のうちで拍手を送った。
「目と耳のライディング」(岩手めんこいテレビ公式サイト連載中)に弦楽合奏団バディヌリ第9回定期公演のようすを書きました。とてもいい演奏会でした。ご笑覧いただければ嬉しいです。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 成人おめでとう(夕張市の成人式)(2007.01.09)
- 千秋公園散歩(2006.12.18)
- 盛岡城跡公園と盛岡の文化(2006.12.02)
- 減クルマで行こう(2006.11.30)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 石神の丘から(2014.05.10)
- 旅の空から(2014.05.16)
- ヴァインベルクを聴きながら(2014.05.03)
- 健康診断(2014.04.28)
- 渋谷にて(2014.04.26)
「音楽」カテゴリの記事
- いただいてしまいました。(2006.11.18)
- この夏、よく聴いたCD(2006.09.08)
- 去りゆく夏の日に(アラン・コープランド・シンガーズを聴く)(2006.08.30)
- 三崎ともやすノンストップ60ライヴ(2006.07.18)
- 華麗なる古典舞踏(2006.05.25)
「クラシック」カテゴリの記事
- 石神の丘から(2014.05.13)
- ヴァインベルクを聴く(2014.04.30)
- 日々の糧(クラシック編)(2014.04.24)
- 伊福部昭生誕100年(2014.01.17)
- 『フーガの技法』を聴く(2013.12.29)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント
こんにちは
弦楽器だけは音色に魅かれつつも
実際に手に触れた事はありません。
いつまでも憧れです。
音楽専用のホールではなく
こんなレトロな建物の中での演奏会も趣がありますね。
投稿: bikki | 2005年11月16日 (水) 10時43分
良い環境ですね。。
そういうのは中々聞けません。
うらやましいな(^。^)
後ろにかかっている絵なんですが
衣装が気になっています。(笑)
チェロには関係ないですが
投稿: BONZO | 2005年11月16日 (水) 12時55分
bikkiさん、どうも。
室内楽はもともとホールではなく、こういう場所で演奏されてきました。来年1月にもここで演奏会があるそうですよ。
BONZOさん、どうも。
ミュシャですね。たぶん、懐古趣味でローマ風の衣装を着ているのでは(調べていないので、当てずっぽうです)。
投稿: 本人 | 2005年11月16日 (水) 14時18分
純さん、こんにちは。
白木の状態だと、演奏者は削ったばかりの
木からくるかおりも楽しんでいるのです。
あの感覚もまた、不思議なものです。
・
青春館、あの建物の二階、あの一室は
それこそ、室内楽にはベストの空間だと
思います。
あそこにハープシコードでもあれば最高なんですが。
投稿: 伸工房 | 2005年11月16日 (水) 18時28分
伸さん、どうも。
伸さんがいらっしゃるからこそ、ああいう演奏会が実現したわけで、本当に感謝しています。
ハープシコード(チェンバロ)はピアノと違って、管理が難しそうですよねえ。
投稿: 本人 | 2005年11月16日 (水) 19時28分
ハープシコードを青春館に買ってもらい
メンテナンスをかねて、
バロックから自作品まで
「長谷川恭一の世界」を定期で
演出していただく・・・
ときどき弦もはいったりして。
な~んて想像するだけでも
あの空間は楽しい。
投稿: 伸工房 | 2005年11月17日 (木) 08時58分
青春館ではピアノほしいようです。ただし、予算がないので、「求ム! 寄贈」ですが。
投稿: 本人 | 2005年11月17日 (木) 11時02分
弦楽器フェアで伸さんにお会いしました
軽やかな温かい音でした
チェロの音は清澄な音だったことでしょう
ピアノフォルテの伝統を受け継ぐようなピアノがほしいですね
ぶらあぼ12月号をぴあでもらいました
今月はマリオスのコンサートが4本掲載されて嬉しかったです。
県民会館はありませんでした
やっと積極的に広報するようになったのですね
制作側ホール側どちらが出しても広報は大事だし
マリオスの夕方コンサートは東京に当日中に帰宅可能
スキーの帰りに聴く事もできる優れもの
HMVや東京文化会館ではあっという間になくなります
ぶらあぼのスケジュールは基本的にプロを対象にしています
投稿: Gustus | 2005年11月20日 (日) 20時48分
Gustusさん、どうも。
はい、少しは動きだしたようです(笑)。
投稿: 本人 | 2005年11月20日 (日) 21時08分