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『華麗なる双輪主義』を読む

ぼくも歳をとったせいか、こういう一人よがり(なにしろ、ご自分の自転車生活を紹介するのに「華麗なる」と自画自賛する御方だ)を楽しめるようになった。

サブタイトル「スタイルのある自転車生活」の通り、あたりかまわず自分の言いたいことだけを言う爺いスタイル(ごめんなさい)の文章なのだが、これが実にいい。なにしろ、経験を積んだ達人なのだ。
「文句あっか」
とはジェントルマンだから決して書かないけれど、そういう姿勢に貫かれている。
英国ものを中心とした自転車グッズの写真も嬉しい。実際、ぼくもヒントをいただいた。 著者のいう「普段使いのものを活かす」の普段使いは、ぼくのような庶民レベルのそれとは異なるものの、読んでいて楽しい。

著者はスローライフという言葉もロハスという言葉も使っていないが、スローライフやロハスの教科書にもなる。

必ずしも一般向けの内容とはいえないが、こういう本が出版されるということが(心の)豊かさを生み、自転車文化を向上させると思う。

版元に注文がある。いささか編集に問題があるように思った(セリフとセリフのあいだの1行アキなど目障り)。こういう処理の仕方で本の品格が左右するのだから、気を配ってあげるべきだろう。 蛇足ながら、この人、たぶん吉田健一の影響を受けていますね。

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コメント

いや~、偶然ネット上で発見、お邪魔させてもらいました(笑)。「華麗なる」と付けたのは、「なにか事情があって自転車」とか「貧相な自転車趣味」というのもけっこう見かけ、そういうスタイルに陥りたくないという思いからでありました。背景は「もっと自転車趣味の地位をあげたい」という思いからでの命名です。
吉田健一氏のほうは、彼の著作でいままでに読んだのは、ポール・ヴァレリーの翻訳「ドガ、ダンス、デッサン」だけですが、通読できませんでした。彼の文章はかなり読みづらいと思います。一方のポール・ヴァレリーは菱山修三訳でだいぶ読んでいるので、彼との共通項があるとしたら「ポール・ヴァレリー」を通じてだと思います。おさわがせしました(笑)。

投稿: 本人(爆) | 2006年12月14日 (木) 03時17分

恐縮至極、汗顔のいたりです。実はつい先日も再々読したばかりでした。

吉田健一云々はこちらの見当違いでした。

それにしても、このような駄文にコメントをいただき、ありがとうございます。知人たちに自慢できます。

これからも垂涎の双輪生活をご紹介ください。

投稿: 著者 | 2006年12月14日 (木) 07時53分

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