華麗なる古典舞踏
珍しい古典舞踏のコンサートがあります。
古典舞踏はルネサンス、バロック期のダンスです。やがて、振り付けが突出してバレエに、歌も入って劇性が高まってオペラになっていったそうです。
バロック音楽を聴いていますと、メヌエットとかブーレ、パヴァーヌという曲名があります。これは当時のダンスの種類です。
当時、楽譜にダンスのステップが書かれたものがありまして、これを舞踏譜といいます。その舞踏譜をもとに再現するのが、今回のコンサートです。ちなみに、バロック音楽を演奏するには、古典舞踏の素養が不可欠ですが、これまでは研究が充分ではありませんでした。古楽が大胆かつ斬新に復活した20世紀も半ばになって、ようやく古典舞踏も注目されるようになりました。
〈曲目(楽器構成)〉
〈曲目〉
①パヴァーヌ Dan S R Vn Lu Vc Cm
② ガイヤルド Dan S Lu
(J・ダウランド 1562/63~1626英)
③無伴奏チェロ Vc
組曲第1番BWV 1007 ト長調より
プレリュード サラバンド ジーグ
(J・S・バッハ 1685~1750独)
④ Zのメヌエット Dan Vn Vc Cm
(P・Torri)
⑤ ヴァイオリンソナタ イ長調 Vn Cm
作品2の2RV31
プレリュード カプリチオ コレンテ アダージョ ジーガ
(A・ヴィヴァルデイ 1678~1741伊)
⑥ フォリア Dan Vn Vc Cm
(A・コレッリ 1653~1713伊)
第2部 (Cm 岡田龍之介)
⑦ アルマンド Dan Ft Vn Lu Vc Cm
(A・カンプラ1660~1744仏)
⑧ フルートソナタ Ft Vc Cm
ニ長調HWV 378
アダージョ アレグロ アダージョ アレグロ
(G・F・ヘンデル 1685~1759英)
⑨ カンタータ「愛らしい羊飼いの娘」 S Lu Vc Cm
(G・F・ヘンデル)
⑩ 二人のサラバンド Dan Ft Lu Cm
(A・カンプラ)
⑪ パリ四重奏曲第2番 Ft Vn Vc Cm
(G・P・テレマン 1681~1767独)
Dan 舞 踊 Vn ヴァィオリン
S ソプラノ Lu リュート
R リコーダー Vc チェロ
Ft フラウト・トラヴェルソ Cm チェンバロ
というわけで、岩手では(たぶん)初めて、東北でもめったに見られないコンサートです。ぜひお出かけください。
6月2日(金)マリオス中ホールで18時30分開演。大人3000円、高校生2000円です。問い合わせは019-692-2698、しずくいし音楽館。なお、これはしずくいし音楽館10周年記念事業です(盛岡タイムスの記事をご参照ください)。
音楽監督にチェンバロ奏者の岡田龍之介さんを迎え、古典舞踏の第一人者である古賀穂南美さん、岩手在住のヴァイオリニスト山口あういさん他が出演します。実はぼくが案内役をつとめます。みなさんと一緒に楽しむことができれば嬉しいです。
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コメント
踊る人と、演奏する人と、案内する人と、主催者と、それぞれの力がかけ算された、すばらしい演舞・演奏会でした。
最後のリュリでは、もの悲しいまでの気分になってしまった・・・・。
投稿: ゆいす27 | 2006年6月 4日 (日) 22時06分
ゆいす27さん、どうもありがとうございます。そして、おつかれさまでした。
楽屋でも「リュリのパッサカリアがこんなにもの悲しい曲だったとは」と話題になりました。CDでは絶対に味わえない音楽の真実が、あの場にはあったように思います。
投稿: 本人 | 2006年6月 4日 (日) 23時14分
あの日のステージの素晴らしさ、言葉ではなかなかうまく表現できません、月並みかもしれませんが「優雅」という言葉はこのことを言うんだな、とその瞬間感じました。慎ましく、静寂たる躍動、わたしのなかでは「華やか」とも少しニュアンスが違った感じ。
あの慎ましい躍動、ふと日本の「能の舞台」と私の内ではリンクしました。
これがバロックという時代の空気・・・確かに一瞬その時代を垣間見た、そんな自分にどきりとしました。演奏がよかったとか、舞踏がよかった、とかを超えて、スペースの空気全体から感じる静かな満足感でした。
また来年も観たい、ともついつい思ったりしましたが、あまりにももったいない、そんな気にもなってしまいます。
園田さんには、本当にこころから感謝です。
投稿: 伸工房 | 2006年6月 9日 (金) 18時11分
伸工房さんの「能」の読みに感服。本当に素敵な夕べでした。バレエの動きは、ひとつひとつが手話とも呼ぶべき意思表現であると聞きますが、楚々とした風情のあの舞踏の仕草は、私には短歌や俳句の如く、推し量り、思いを膨らませる世界と感じられました。フラウト・トラヴェルソの音色。心を優しく撫でられ、身体がゆるやかにたゆたうような気分にさせる音色。フルートソナタの始まりは、森の奥にある小川が思い浮かばれましたが、次第に「これは中津川のせせらぎだ」と。盛岡っこの自分をくすっと笑いつつ、コンサート終了直後、両手で耳をそっと塞ぎ、音を全身に閉じ込めて会場を後にしました。
投稿: かおりん | 2006年6月 9日 (金) 21時17分
伸工房さん、どうも。音楽監督の岡田龍之介氏から「会場全体がとてもいい雰囲気になり、まさにマリオス宮殿とは言いえて妙」とメールをいただきました。出演者のみなさんも喜んでました。
かおりんさん、どうも。「中津川のせせらぎ」「両手で耳をそっと塞ぎ」よくわかります。またこういう機会があるといいですね。
投稿: 本人 | 2006年6月 9日 (金) 21時36分
かおりんさん、短歌、俳句のごとく・・・そうですね。
「秘すれば花」という言葉がありますがそんなことも思います。
濃密、とはちがって、軽やかだけど深い。
古賀穂南美さんという方、園田さんもそのコメントに「お会いすると涙がでます」書いてありましたが、先日のステージでわたしも実は目にじわっときていました、こんなことしばらくなかったのですが。
投稿: 伸工房 | 2006年6月10日 (土) 11時30分
神韻芸術団2009世界ツアー日本公演をお勧め
公演HP
http://www.ntdtv.jp/divineshows/
グローバル旋風を巻き起こした世界ツアー公演
比類なき急成長!
他を圧倒する人気!
2006年、ビルボード誌全米ベスト公演トップ7にランクイン。
2007年、NYクリスマス公演では入場者数がブロードウェイ記録を更新。
2008年、世界70都市218公演の世界ツアーを達成。
神韻芸術団が生み出す、色艶やかで心ときめく中国古典舞踊と音楽の舞台は、古代文化の精神からインスピレーションを得ています。その道を極めた舞踊家、歌手、音楽家で固められたニューヨークを拠点とする神韻芸術団が東京に到来し日本国内を縦断します。
荘厳な行列や民族舞踊などの格調高い振付けが、豪華な衣装をまとう舞踊家の一糸乱れぬ優雅な動きによって展開されていきます。題材には、徳を重んじる故事伝説と並行して現代の果敢な物語が用いられています。
最新技術を駆使した舞台背景には、天の宮殿、青々とした景観などが映し出され、音楽には、東西最高峰の融合をはかった革新的な音色が奏でられます。
これまでに体感したことのない崇高で息を飲むような美しい世界への誘い。神韻芸術団の上演をぜひお見逃しなく!
投稿: shanyuan | 2008年12月12日 (金) 00時33分