千秋公園散歩
今年、岩手では旧称「岩手公園」を「盛岡城跡公園」とした。城下町であることを再確認し、まちづくりの基本理念にしていこうという動きだ。このことに関しては、盛岡城跡公園(岩手公園)100年まつり記念シンポジウムでの講演記録(公園の講演--なんちゃって)が公開されているのでご参照いただきたい。
過日、お隣秋田県の県庁所在地、秋田市の千秋公園に行ってきた。佐竹藩主の居城だった久保田城跡である。
久保田城址(千秋公園)には、藤田嗣治の巨大壁画で知られる平野政吉美術館(ここの藤田コレクションには溜め息が出るばかりだ)や県民会館などがあり、通りをはさんだ向かい側のビルには秋田市立千秋美術館(なかなか充実している)が入っている。横手市に秋田県立近代美術館(評判は今いちだが)があり、角館に平福記念館があるから、公立美術館に関しては岩手よりずっと充実している。 こんな立派な門が復元されている。どうしても我が盛岡城跡公園と比べてしまうのだが、盛岡城跡公園にはこの手の復元物がない。もっとも、ぼくは歴史建造物の復元が必ずしもいいとは思わないが。
なんと放火によって全焼した八幡秋田神社が、まだこのように保存(?)されている。検証のためだろうか、復元するための研究資料としてなのだろうか。
関連記事↓をいくつか。
http://20century.blog2.fc2.com/blog-entry-16.html
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/backnum/news/2006/07/20060729t45009.htm
http://gami-yuki.cocolog-nifty.com/weblog/2006/03/post_2019.html
このような案内表示があちこちにあった。これは盛岡もぜひみらなってほしいもののひとつだ。
かつては盛岡城跡公園にもこの手の茶屋があった。国の史跡内にある建物(後から建てたもの)は撤去しなければならないのでなくなってしまったが。
茶屋は他にもあったし、観光コンベンションが経営するお土産屋まである。
久保田城址にはいろんな建物があり、盛岡城跡公園と比べて人間臭い(俗っぽいと言い換えてもいい)。
しかし、久保田城址には石垣がない。どちらがいいとか悪いということではなく、盛岡城跡の石垣の価値を改めて感じた。
お掘の向こう側に見える味気ないビルの中に千秋美術館が入っている。市の中心部にあれだけの美術館があるのは羨ましい。内容も充実していた(土曜日の午後というのに人は全然入っていなかったが)。
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