岩手とJAZZ
盛岡のジャズ喫茶ジョニーの照井顕さんがプロデュースした秋吉敏子さんの『渡米50周年記念日本公演』がスイングジャーナル誌が主催するジャズ・ディスク大賞の〈日本ジャズ賞特別賞〉を受賞した。発売元のティートックレコーズの金野貴明社長(29)も岩手県一関市出身だ。
その一関市に、世界が認めるジャズ喫茶ベイシーがある。ジャズ・ディスク大賞の大賞を受賞したケイコ・リーの『ライヴ・アット・ベイシー~ウィズ・ハンク・ジョーンズ』はベイシーで録音されたライヴ盤だ。
ジャズ界には岩手の風が吹いている。
ところで、盛岡に生まれ育っていなければ、ぼくはジャズを熱心に聴いていたどうかわからない。十代のころ、盛岡にはジャズ喫茶が6軒ばかりあり、そこに行くことが「大人の世界」を垣間見る冒険だった。そして、冒険を重ねていくうちに、いつの間にかジャズにハマっていた。
そのころの「大人たち」と今もお付き合いがある。ぼくにとっては、学校で教わることよりも大切なことを教えてくれた人たちだ。
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コメント
こんにちは。照井顕さんとは、陸前高田縁です。東京で看護士をやりながら音楽活動しているへんり未来を紹介、ジョニーに出演してもらったことがあります。そのヘンリの親しい友人で、村上昭夫の詩に曲をつけて歌っていたくつわだたかしさんとはジョニーで何度か会いましたが、2年ほど前に交通事故で亡くなりました。くつわださんの影響で村上昭夫の詩を読む人が増えてきていたのですが(私もその一人でした)、本当に残念です。
なお、照井さんは五木寛之と交流があったそうです。漂泊する民を描いた五木の最高傑作『風の王国』の終わりの方では、登場人物である女性が陸前高田の周辺をテクテク歩く場面があります。照井さんを意識して、陸前高田を登場させたのかもしれません。
投稿: 佐藤竜一 | 2007年1月19日 (金) 13時33分
佐藤竜一さん、どうも。
ジョニーという店名は五木寛之さんの「海を見ていたジョニー」からちょうだいしたもので、後年、五木さんにそのことを照井さんご自身がお話ししたそうです。
投稿: 斎藤純 | 2007年1月19日 (金) 14時38分
そうでしたね。照井さんから、そのことは聞いていました。
投稿: 佐藤竜一 | 2007年1月19日 (金) 15時56分