クローズアップ現代
2月5日のブログ に関係する番組が、今日の午後7時30分からNHK総合で放送された。
歩道を我が物顔で走る「自転車という凶器」を誕生させた原因、つまり、「自転車が悪者になったのはなぜか」という問いから、その解決策までを探る内容だった。
自転車の通行帯をめぐる各地の取り組みを紹介していたが、やはり簡単ではない。大きな鍵を握るのは「住民の理解、協力」ということのようだが、これは「まちづくり」について考えるときに常々触れてきた「覚悟」と相通じるものがある。もちろん、「犠牲を覚悟しろ」というような簡単な意味ではない。むしろ、「時間をかける覚悟」というほうが近い。
番組でも指摘していたが、交通事故を減らす目的で実施した「自転車の歩道通行可能」という施策は、時間をかけようとしないで結果を急いで失敗した例だ(警察庁は「失敗」とは認めないだろうけれど)。
なお、番組の結びで「自転車をどう位置づけるか」が問題だという指摘があった。試しに「自転車は歩行者の仲間か、自動車の仲間か」と質問した場合、おそらく「歩行者の仲間」という回答が多いに違いない。まずはその間違いを正していかなければならない(自転車は軽車両であり、自動車の仲間だ)。
時間はかかるが、すべてはそこから始まる。
2月7日(水)放送予定
歩道が危ない
~相次ぐ自転車事故~
歩道上で歩行者と自転車が衝突する事故が急増。件数は10年で7倍、年間1千件を越え、死亡事故も起きている。本来、軽車両である自転車は車道を走るのが世界的に一般的だが、日本では昭和45年の交通戦争の際、自転車が車道上で車に轢かれる事故が多発したため、“自転車通行可”の標識があるところに限り、歩道通行が認められた。現在の事故の一因は、歩行者の安全確保のための「歩道の車道寄りを徐行」「歩行者の通行を妨げる時の一時停止」などのルールが徹底されていないこと。警察庁は30年ぶりの道路交通法の改正作業に着手。自転車が走るのは歩道か車道か、議論が続いている。こうした中、自転車専用のレーンを整備する取り組みも始まった。歩道上での自転車事故、その実態と対策を考える。
(NO.2364)
| スタジオゲスト | : | 古倉 宗治さん |
| (土地総合研究所理事) |
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コメント
むしろ、もっとも殺傷性が高く我が物顔で悪魔的なのは自動車ドライバーなのではないでしょうか?
>日本では昭和45年の交通戦争の際、自転車が車道上で車に轢かれる事故が多発したため、
昔、そして今においても自動車は制限速度以下で正しく走ろうともせず、自転車への強引で危険極まりないスレスレ追いぬきも日常茶飯事です。
自動車への制限強化、そして自転車レーン整備などの自転車で安全快適に走れるインフラ整備が急務と言えるでしょう。
投稿: 佐藤 | 2011年5月25日 (水) 20時22分
佐藤さん、どうも。
ちぐはぐな例もありますが、2007年当時と比べてインフラは進んできています(まだまだヨーロッパには劣りますが)。
自転車に乗る人(自転車も車両)とドライバー(弱者優先)という意識改革をやっていかないとインフラ整備だけでは解決できないのが交通問題の難しいところだと思います。
投稿: 斎藤純 | 2011年5月26日 (木) 07時18分