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『六ヶ所村ラプソディー』を観る

六ヶ所村ラプソディー』を観た。

映画の中から、印象に残った事柄をメモしておく。

○原発に関して「中立」はなく、賛成か反対しかない。中立は「何もしない」ことを意味し、結果的に賛成と同じ(容認)だ。

○再処理工場は「迷惑な親戚と同じ。本当はいてほしくないが、親戚だから、仕方がない」(英国セフィールドの再処理工場の対岸マン島の漁師の言葉)。

○再処理工場は地雷と同じくらい安全。地雷は踏まない限り爆発はしない。

○「地球温暖化防止に原発が役立つ」は詭弁。二酸化炭素削減にはなるだろうけれど、温暖化はそれだけでは解決しない。大量消費をするライフスタイルの根本的な見直しこそが解決策。

○日本のエネルギー予算の95パーセントが原発に(これでは自然エネルギーの開発が遅れるのは当然だ)。

○原発推進派の人々の顔、反対派の人々の顔、映像は正直だ(そして、生活のために再処理工場での仕事を選ばざるを得なかった人々の顔も)。

他に気がついたこと。

○どうやら、鎌仲監督は再処理工場内での撮影許可を得られなかったらしい。

○映画なので、映画としての批評めいたことも書いて罰は当たらないだろう。鎌仲監督は前作『ヒバクシャ』より腕を上げた。抑制のきいた語り口に独特の安定感がある。

ところで、しばしば「我々は電気の恩恵を受けているのだから(原発を批判できない)」という発言を聞く。この映画にも何度が出てきた。

これは制度の問題でもある。われわれは原発の電気を「使わせていただいている」のではなく、「押しつけられている」にすぎない。
北欧のどこかの国では、国民に「現在の料金のまま、原発による電気を買うか。割高になるが、自然エネルギーの電気を買うか」というアンケートをとったところ、自然エネルギーを買うという人が圧倒的に多かったため、原発路線を見直すことになった。

日本でも「原発は国策」と一方的に押しつけるのではなく、上記のようなアンケートをぜひ実施してほしい。いや、国民投票をしてほしいくらいだが、これは自民党にはできまい。民主党に期待したいものだが(ここで疑問符付きの文末にならざるを得ないのは、民主党の不甲斐なさに失望しているからです)。政務調査費って、そういうことには使えないのでしょうか。

まずは、日々、自分にできることをこれからも続けていこう。

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 地球温暖化が、世界中で多くの不幸をもたらしています。異常気象により被災者になってしまう人や沈み行く島に住む人々。絶滅してしまう動植物も・・・。  この不幸を回避するために、私たちは何が出来るのでし... [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 03時48分

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