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さようなら、ヴォネガットさん

カート・ヴォネガット・ジュニア訃報を知った。

ヴォネガットについては専門家が論評するだろうから、ここではごく個人的な思い出を書くにとどめて、ご冥福をお祈りする。

ヴォネガットを初めて読んだのは大学生のころだった。『母なる夜』、『スローターハウス5』、『タイタンの妖女』、そして『猫のゆりかご』などを読んだ。当時、日本ではSF小説として紹介されていたけれど、今なら純文学にジャンル分けされるだろう。

ヴォネガットを知って以降、ぼくは『猫のゆりかご』の文体(それは翻訳の文体だったわけだが)で習作を書きつづけるようになった。そんなある日、ぼくなどより数段上手のヴォネガット文体の小説が『群像』に掲載された。村上春樹氏のデビュー作『風の歌を聞け』である。

それから数年間、ぼくは小説を書かなかった。いや、書けなかった。

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