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旧緯度観測所(水沢の天文台)

Photo024  旧緯度観測所(現在の国立天文台水沢VERA観測所・奥州市水沢区星ガ丘町)の2代目本館が奥州市に無償譲渡されることになった。奥州市は2億2700万円をかけ耐震補強改修と展示室整備を行い、来春に生涯学習施設として開館させる。

 05年に解体の決定がされたとき、ぼくは朝日新聞岩手版のコラム「みちのくつれづれ」に、解体への反対を表明し、保存活用の道を検討してほしいと書いた。宮沢賢治の作品にも出てくる場所として、全国の賢治ファンからも解体を惜しむ声が届いた。

 近代化遺産の保存活用が決まったときにいつも書いてきたことだが、今回のことは50年後、100年後の人々にも喜ばれるだろう。そして、その人たちはきっと50年前(あるいは100年前)にこの建物を残そうと力を尽くした先祖(つまり現代のわれわれ)に感謝をするに違いない。

 緯度観測所は地球の地軸の周期的な揺れ・極運動を変化させる未知の要因「Z項」の存在を初代所長で後に文化勲章初代受章者となる木村栄(ひさし)が発見したことで有名。1899(明治32)年建築で木村がZ項を発見した初代本館は「木村記念館」として天文台がすでに保存公開している。

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