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「ロベルトの日曜日」を読む

作曲家の諸井誠が、自身の尺八体験を「ロベルト」という架空の人物を通して描いた傑作。
ぼくは「沈みゆく調べ」を書くときに、この本で尺八に関する基礎知識を得た(純邦楽の方が書かれた本よりもわかりやすかった)。

品切れ(絶版?)になっているが、こういう本が読まれないのは残念だ。ぼくは、「無伴奏フルートよりも精神性が高いじゃないか」と西洋音楽を入口として尺八に入ったのだが、おそらく、多くの方が純邦楽を耳にする機会よりもクラシックを聴く機会を豊富に持っているだろう。本来、逆であるほうが望ましい。こういう状況だからこそ、この本は必要なのだが。

音楽書とはいえ、「読み物」(文学と言い換えてもいい)としてのレベルも高い。尺八や尺八を用いた現代音楽に興味がなくても、この本は面白く読める。
それにしても、こういう文章を書ける音楽家がめっきり少なくなった。
 

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コメント

ずいぶんと昔、かれこれ30年近く前に読みました。内容はほとんど覚えていませんが、良い本だった記憶はあります。絶版なのですか、本棚のどこかにあるはず、探してみましょう。
諸井誠氏は、たしかマコトニオ・モンロイというペンネーム?でも、いろいろと書かれていましたね。

投稿: e g u c h i | 2007年4月25日 (水) 20時41分

eguchiさん、どうも。

30年前というと、ぼくが生まれる前ですね(大嘘)。マコトニオ・モンロイというペンネームのこと、知りませんでした。

また、いろいろ教えてください。

投稿: 斎藤純 | 2007年4月26日 (木) 05時44分

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