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『超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦』を読む

金沢21世紀美術館には年間130万人もの人が訪れる。地方の公立美術館はせいぜい3万人から5万人がいいとこだから、とてつもない集客力と言っていい。
しかも、レオナルド・ダ・ヴィンチがあるわけでも、モネがあるわけでもない。なんと一番客の入らない現代アートの美術館なのに、それだけ大勢の人が押し寄せている。これにはルーヴル美術館も驚いたという(当然だ)。
その舞台裏と手法を、館長だった蓑 豊氏が明かしている。

ぼくは岩手県立美術館の運営協議委員をつとめているのだが、運営会議の席上で何度も主張してきたことが、この本でも述べられていて、溜飲の下がる思いがした。結局のところ、肝心なのは「発想」とそれを実現する「やる気」なんですね。
岩手県立美術館は発想を活かそうとする「やる気」が今ひとつ見えない。せっかく素晴らしいコレクションを持っているのに、それを充分に活かしきれていないことも何度か指摘されてきたことだ(情報発信も弱い)。
まだ新しい施設なのだから、今なら間に合うと思う。美術館としてのあり方を大幅に見直してもいいのではないか、と本書を読みながら痛切に感じた。

これを読んで、花巻市東和で現在開催中の街かど美術館を連想した。東和の街かど美術館は金沢21世紀美術館の屋外版と言っていいかもしれない。

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