なぜ、OCRコンポジット1なのか
3年ばかり前から、うじうじと悩んでいたが、とうとうロードレーサーを入手してしまった。
数あるなかからジャイアントOCRコンポジット1を選んだのは、すでに持っている同社のMR4-Rがとてもよくできた自転車なので、ジャイアントというメーカーに信頼感を持っていたこと。そして、ぼくの自転車の師匠である疋田智さんの愛車だったことも大きい(ここで過去形で書いたのは、疋田さんの愛車は残念ながら盗まれた)。
もちろん、専門家にも相談をした。使っているパーツのグレードや、ぼくの使用目的(レースではなく、ロングライド用として)に合っているかどうかなどについて実に適切なアドバイスを受け、決定に至った(やはり、専門家に相談に乗ってもらうのが一番ですね)。
仕事を通してお付き合いのあるジャイアント広報部のS氏も親身になって相談に乗ってくれた。これもありがたかった。最終的にジャイアントOCRコンポジット1に決めたことを告げたとき、「弊社の会長が台湾一周レースに参加したときに選んだマシンもこれでした」と教わった。
高価には高価に違いないが、これでもほかのメーカーの自転車と比較するとコストパフォーマンスがかなり高い。これだけのスペックでこの価格はジャイアントならではのサービスといえる。
ロードレーサーといっても、このマシン(これくらいのクラスのものになるとマシンと呼びたくなる)は本格的なレーシングマシンとはちょっと違う。ジャイアントOCRコンポジット1とTCRコンポジット1のジオメトリを比較しよう。Hの長さを比べると、前者が後者よりも長い。これは直進性が高いことを意味し、後者よりも乗り味がおおらかになる。
カラーリングも選択する上で大きな理由を占めた。ロードレーサーはどれも大きなロゴマークが目立ち、カラーリングも派手だ。レーサーなのだから、それが当然なのだが、ぼくはどうも馴染めない(同じ理由で自転車用のジャージなども着る気がしない)。OCRコンポジット1の地味なカラーリングは、どこか粋でさえある。
ぼくが本当に好きなのは、トップチューブが地面と水平な(すなわち、きれいな三角形を描いている)フレームを持つクラシックなデザインだ。そういう自転車が今もつくられているが、クロモリフレームのため、重量がある。どうせなら、最新のテクノロジーを経験するのも決してマイナスにはならないだろう。そう考えた。このマシンの重量は(写真の状態で)9キロを切っている。つまり、ママチャリの半分くらいしかない。この軽さは持ち上げたときにはっきりとわかる。
| 固定リンク
« 読み物 | トップページ | フィッティング走行 1 »
「自転車」カテゴリの記事
- タイヤ交換(2014.05.09)
- 東和サイクリング(2014.04.29)
- ビアンキのミニベロ(2014.04.14)
- いよいよ、シーズン開幕(2014.04.05)
- 自転車総合ビルから(2014.03.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
私はアルミフレームのロードに乗っていますが、振動吸収の良いカーボンフレームはロングライドで疲労が少ないそうで、用途を考えるとベストな選択をされたのではないでしょうか。
ロードバイクの価格を人に言うと、大抵の人は高いと驚きますが、排気ガスもなく、騒音もなく、ガソリン不要、税金なし、体にも良い。
人の価値観色々ですが、自転車の費用対効果を考えると「安い」と思います。
投稿: S43 | 2008年7月30日 (水) 10時01分
S43さん>「ベストな選択」と太鼓判を押していただき、ありがとうございます。
投稿: 斎藤純 | 2008年7月30日 (水) 10時06分