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さようなら、ワイエス

【ニューヨーク16日時事】20世紀を代表する画家の1人で、田園風景を忠 実に描写する手法で知られる米国人のアンドリュー・ワイエス氏が16日朝、ペンシルベニア州チャッズフォードの自宅で死去した。91歳だった。ワイエス氏 の絵画を多数保有するブランディワインリバー博物館の広報担当者が明らかにした。最近健康が優れなかったという。

 1917年、チャッズフォード生まれ。9歳の時に水彩画を習い始め、37年にニューヨークで初の個展を開催した。23歳では最年少で米水彩画協会会員に選ばれた。

 主な代表作に「クリスティーナの世界」(48年)「アルヴァロとクリスティーナ」(68年)などがあり、日本をはじめ世界各地で高い評価を受けた。しかし、一部の評論家からは芸術家ではなく、単なる「イラストレーターだ」として、その作風の軽薄さを批判する声もあった。

一部の評論家どころか、かなりの評論家から認められなかったらしい。しかし、大衆は支持した。また、日本人も早くからワイエスを愛した。もしかすると、本国よりも熱烈に。

この記事にあるようにワイエスは田園風景を忠実に描写したが、決して細密に描写したわけではなかった。近づいてよく見ると、大胆なデフォルメに驚かされる。そして、離れてみるとそれがあたかも「忠実な再現」に見えるので、もっと驚かされる(関連ブログ)。

ただ、今の私は一時期ほどワイエスに傾斜していない。ワイエスの作品はあまりに物語性が強く、ドラマチックに語りすぎているような気がする。そこがワイエスの魅力でもあるのだが。

もちろん、ワイエスを愛することにかけては誰にも負けないという思いもある。いつかまた、20代のころのようにワイエスに涙する日が来るような気もしている(昨年11月の展覧会で、その兆候があった)。

拙著『オートバイ・ライフ』でワイエスについて、ちょっと触れている。ある作品を掲載したかったのだが、エージェントから許可が得られなかったのは残念だった。

心から御冥福をお祈りします。

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