シューベルトの「ます」を聴く
昨日は旧玉山村の姫神ホールで小山実雅恵さんと東京都響のメンバーによる室内楽コンサートを聴いてきた。もう十年数年前のことになるが、ツーリング仲間と「岩手のイメージ曲を選ぶとしたら」と話し合ったことがあった。私のオートバイの師匠(大のクラシック通でもある)がまっさきに挙げた曲が、シューベルトのピアノ五重奏曲イ長調D.667の「ます(鱒)」だった(ちなみに私が選んだのはバッハの無伴奏チェロ組曲)。
確かにこの曲は岩手の透き通った大気や清冽な水の流れをイメージさせる。シューベルト22歳のときの作品で、第4楽章が歌曲『ます』D.550の旋律を用いた変奏曲なので、この副題が付いている。室内楽の名作中の名作といっていい。
小山実雅恵さんは先ごろ岩手日報文化賞を受賞された。今回はその記念演奏会。東京都交響楽団の精鋭奏者(ヴァイオリン吉岡麻貴子、横山和加子、ヴィオラ小林明子、チェロ長谷部一郎、コントラバス佐野央子)と、とても楽しそうに室内楽のお手本のような演奏をされた。つまり、足しもせず、引きもせず。チェロのリードが光った。
以前、小山さんと対談をしたとき、「ロシア音楽を演奏するとき、盛岡で過ごした冬の経験が活きている」とおっしゃっていたことが強く印象に残っている。音楽と風土を考えるヒントを与えてもらった。
ところで、姫神ホールでクラシックを聴くのは初めてだった。響きがいいホールだ。聴衆の質も高かった。
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コメント
僕はバイクに乗っているときはチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番の第一楽章とか、ショパンの舟歌とかがよく頭の中を流れます。ちょっとスローな感じで。
雨上がりの林道とかですとなぜかラベルのオンディーンが流れます。
シューベルト、バッハの曲も良いですね。
投稿: ぼんず | 2009年2月17日 (火) 22時18分
ぼんずさんはさすがに詳しい!!
乗っているマシンによっても、音楽は変わりますよね。エンジンの性質などが影響するのでしょう。
投稿: 斎藤純 | 2009年2月18日 (水) 07時30分