好評! 田村淳一郎写真展
田村淳一郎写真展(石神の丘美術館)で展示しているのは、昭和30年代から40年代初頭にかけての農村風景だ。
人々が田畑で働く、当時の日常的な、ごくありふれた姿を記録しておこうとレンズを向けた田村さんの感性が素晴らしいと思う。私たちが見逃してしまうものを田村さんは見逃さなかった。
この展覧会を企画中、「これは子どものころの私です」とか「これはぼくのお祖父さんです」という具合に、写っている人物の特定ができればいいな、と思っていたのだが、実際に特定できる写真も出てきた。
写真展は連日、たくさんの方にご覧いただいている。特徴的なのは館内にいる時間が長いことだ。当時を懐かしんで思い出を語り合いながら、そして、中には涙を流していく方もいらっしゃる。
ロビーギャラリーで同時開催中の「岩手町の記憶コレクション」も好評だ。これは岩手町のみなさんから提供していただいた昔の写真を展示しているもので、「こういう写真ならうちにもあるよ」と持ってきてくださる方も増えている。
美術館に限らず、文化施設は住民と一緒につくりあげていくものだと私は思っているので、この展覧会はいろいろな意味で嬉しい。
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