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オーケストラと朗読劇をハシゴ

■昨日は、オーケストラの対向配置やベーレンライター版の新しい楽譜を用いるなど、ベートーヴェンが生きていた当時のサウンドの再現を試みているベートーヴェン・プロジェクト(通称ベトプロ)の第五回コンサートがキャラ・ホールであった。
今回はピアノ協奏曲5番(いわゆる『皇帝』)と交響曲第五番(いわゆる『運命』、『皇帝』と同様に後世の人が勝手につけた表題で、欧米ではもうずいぶん前から外している。日本でもNHKはこの表題を使わない)。

ピアノ協奏曲は力演だったが、やや平板な印象を受けた。交響曲はテンポもダイナミクスもめりはりがあった。どちらもはつらつとした高揚感がたまらない。ベートーヴェンを(あるいは音楽を)演奏する喜びをこんなに発散させている楽団も珍しい。

ことに豊かな弦に感銘を受けた。
弦がよかっただけに、金管に物足りなさを感じてしまったが、総合的には、また聴きたいと思わせる演奏だった。

終演後、楽屋を訪れて佐藤義仁さん(指揮・主宰、私はギジンさんと呼ばせていただいている)に感激を伝えた。ギジンさんは交響曲の前に簡単なレンクチャーをした。これまが洗練されていて、よかった。

■その足で材木町に向かい、レストラン・ベアレンで『語りの芸術祭』の朗読劇『注文の多い料理店 セロ弾きのゴーシュ』を観劇。三浦祥子さんのチェロと長谷川恭一さんの作曲による劇中曲「インドの虎狩り」が実に効果的だった。

ふだん、私は本を(賢治作品といえども)斜め読みをしてしまう。朗読劇は賢治が書いた一語一語をじっくりと耳で味わわせてくれた。どちらもおもしろい物語なのだが、ひとりで読んだときよりもずっとおもしろかった。新たな読書体験といえる。

ちなみに材木町は、賢治が生前に出した唯一の童話集『注文の多い料理店』を発行したゆかりの町だ。そんなこともあって、会場は立ち見の方が出るほどの盛況だった。

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ベトプロも朗読劇もアマチュアの活動だ。そこに、たくさんの人が集まり、楽しんでいく。盛岡の誇るべきことだと思う。

また、朗読劇を企画した坂田裕二さん、現場で指揮をとって出演 もした東海林千秋さんとその仲間たち、三浦祥子さん、長谷川恭一さん、ベトプロの佐藤義仁さん……盛岡には凄い人がいるものだ。

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