C・ダグラス・ラミス氏の講演を聴く
沖縄の基地問題と日米安保、そして憲法九条。本来、この三つは分かちがたく結びついている問題のはずなのに、ばらばらに問われがちだ。ダグラス・ラミス氏の話はとてもわかりやすく、この問題を考える手だてになった。
日米安保条約を日本国民の過半数以上が(やむをえない、という人も含めて)支持している。
一方、日本の国土の6パーセントの沖縄に、在日米軍の75パーセントが集まっている。
沖縄基地を軍事面から評価すると、本土が仮想敵国(北朝鮮と中国のことらしい)の攻撃を受けたとき、沖縄では遠すぎる。
防衛上の観点からも「基地は本土に置いておかなければ効果がない。安保を支持する国民がそれだけいるのだから、米軍基地も本土に平等に配分するのが筋ではないか」という論が導きだされるのは間違いではあるまい。
本土に土地がないわけではない。条件の整っているところもある。たとえば、利用率が低く、今後、お荷物になることが確実な地方空港などは最有力候補だ。
にもかかわらず、そういう動きはなく、「いやなもの(米軍基地)は沖縄においておけばいい」という差別的な処置を、国民のほとんどが容認している。
「沖縄米軍基地は軍事上の要石として置かれているのではなく、日米安保条約と憲法九条の矛盾のバランスをとるための要石として置かれている」
要石(かなめいし)とは、アーチ型の石橋の頂点にはめられる石で、キーストーンとも呼ばれる。アーチ構造の左右からの力を受けとめる石だ。
なお、「移設ではなく、廃止」という主張は、一見、崇高な平和主義のようだが、実は何も主張しないに等しい。なぜなら、それはアメリカ政府が決めることだからだ。それを言うなら廃止ではなく、「日本に米軍基地はいらない」と日米安保条約の破棄を主張するべきだろう。
このように文章にすると激しく感じられるが、実際は氏の語り口は穏やかで、ユーモアに溢れている。
ノーム・チョムスキーもそうだが、真にラジカルな主張というのは、いつの時代でもこのように静かに語られるものなのかもしれない。
「3・20世界の平和を願う市民のつどいin岩手」
☆日 時 3月20日(土)
☆時 間 10:00~12:10
☆内 容 ●イラク帰還兵の証言
映画「冬の兵士」ダイジェスト上映
●講演「日米安保50年の今、沖縄から考える日本」
講師:C・ダグラス・ラミスさん(作家、政治学者)
☆入 場 料 無料
☆主 催 「3・20世界の平和を願う市民のつどいin岩手」実行委員会
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