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東京日帰りで、マッキアイオーリとビュフェと現代音楽を浴びる

昨日は一日、東京。
上野の国立博物館で開催中の長谷川等伯展は、携帯サイトで確認したところ50分待ちだという。目当ての松林図は何度か観ているから、涙を飲んでパスし(横山大観展以来のパスだ)、目黒へ。
目黒駅前を歩きだしたとき、脳裏に「リカードボサノヴァ」のメロディが流れてきた。そうか、このあたりにちょくちょく来ていたころって、イーディ・ゴーメの「リカードボサノヴァ」がCMに使われて、小ヒットしていたんだ……懐かしさに涙が出てくる。鼻水もくしゃみも出てくる。なんだ、花粉症か!

まず、東京都庭園美術館で『マッキアイオーリ展』を観る。
小品が多く、キャンバスではなく板に描かれたものが少なくない。これはイタリアの伝統といえば伝統といえないこともない。ダ・ヴィンチのころは板に描いた(後にキャンバスに移植されている)。変形サイズが多いのもおもしろかった。
画法については、当時は先鋭的だったのかもしれないが、こんにちの目でみると正統派も正統派。充分にアカデミックな感じがする。しばしば「イタリアの印象派」とも呼ばれるが、彼らより少し後に登場した印象派はもっと冒険的だ。

ラーメン激戦区の目黒駅前で野方ホープ・ラーメンを食べ、目黒区美術館へ。『ビュフェ展』を観る(同時開催が『藤田嗣治』展という贅沢ぶり)。
「波」というターナーやクールベを想わせる写実的な絵があり、びっくりした。やっぱり天才だったのね。自画像と女性の肖像画をじっくり観てあるいた。ビュフェは観るたびに発見がある。

目黒区美術館に来たのは1997年の『画家たちのグランドツアー展』以来だということに気がついて、これにも驚いた。宮前区にいたころはしょっちゅう来ていたのだが。

急いで初台まで移動。東京オペラシティコンサートホールで下記を聴く。

新・音楽の未来遺産
~New Classic Remix~ Vol.1 Rock & Bugaku

監修:吉松 隆
指揮:藤岡 幸夫
ピアノ:中野 翔太

■ 吉松 隆/アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番 ……弦楽オーケストラによるROCK組曲 ■ ドヴォルザーク(吉松 隆:編)/アメリカ Remix<初演> ……弦楽四重奏曲「アメリカ」によるピアノとオーケストラのための
■ 黛 敏郎/BUGAKU(1962) ……舞楽をテーマにした現代日本音楽の名曲がよみがえる
■ キース・エマーソン(吉松 隆:編)/タルカス<初演> ……プログレッシヴ・ロックの名作、オーケストラ版で登場

主催 : 東京フィルハーモニー交響楽団
共催 : (財)東京オペラシティ文化財団 平成21年度 文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)

タルカスは原曲に忠実で演奏者は大変だったろうけれど、聴き応えがあった。が、あれならオーケストラではなくエマーソン・レイク&パーマーで聴いてもいいような……。

指揮の藤岡幸夫さんがカッコよかった。棒もわかりやすくて、ファンになった。

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キース・エマーソンからのメッセージを会場に貼ってあった。吉松氏のトークによると、ぎりぎりまでキース側から許可が下りるかどうか不安だったそうだ。

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コメント

長谷川等伯、家人が行列に並んで見てきました。
絵も音楽も生きる糧になりますね。
吉松隆は現代音楽の中では耳に馴染む。中野翔太君、久慈で聴きました。活躍何より。
黛敏朗、以前仙台アジア音楽祭の時そばで見ました。接待するのは大変な御仁。思想的について行けない部分もありましたが、日本音楽史に欠かせない作曲家。
それにしても作家の方々の興味・関心の広さには敬服いたします。

投稿: さくらら | 2010年3月15日 (月) 20時32分

さくららさん>黛敏朗は本当にいい作品を残していますね。亡くなられたとき、芥川也寸志が「思想的には対立したが」というようなコメントをしていたことを覚えています。

投稿: 斎藤純 | 2010年3月16日 (火) 07時46分

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