オペレッタ『こうもり』に抱腹絶倒
11日のオペレッタ「こうもり」(盛岡市民文化ホール大ホール)は、傑作だった。もともと有名曲が多い演目だし、本がよくできていて(もちろん、「お約束」だらけのお芝居だが)、ちょっと
現代風の演出もよかった。
このごろはときおり日本語が飛び交う演出がはやっていて、これが的を射ており、ホールを大いに湧かせた。
新聞を頭からかぶって寝ていた刑務所長が部下から「マスコミの圧力に屈している」と言われたり、新聞を逆さに読んでいることを指摘されると「政治記事はこうして読むほうが真実がわかるのだ」と切り返すなど、なかなか含蓄に富むセリフもあった。
ところで、「こうもり」はある男の復讐談である。復讐する相手を屋敷に招き、その屋敷に集まった全員が協力して芝居をし、復讐を果たす。
「こうもり」の場合、相手に大恥をかかせるだけの復讐なのだが、これを殺人に置き換えると……そう、本格ものの推理小説になる。
案外、アガサ・クリスティーは「こうもり」にヒントを得たのかもしれない。
世相を反映して、客席は7割程度の入りだった。
| 固定リンク
「クラシック」カテゴリの記事
- 石神の丘から(2014.05.13)
- ヴァインベルクを聴く(2014.04.30)
- 日々の糧(クラシック編)(2014.04.24)
- 伊福部昭生誕100年(2014.01.17)
- 『フーガの技法』を聴く(2013.12.29)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント