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『灰の中の名画』を読む

14年ぶりに読んだ。中身はすっかり忘れていたが、ドッグイヤー(気になるページを折っておくこと)がたくさんあったので、「ああ、一度、読んだのか」とわかる。

第二次大戦末期、ドレスデン大空襲(これについては、カート・ヴォネガットの小説がある)で焼失したはずの名画(クールベの『石割り人夫』)が現存しているらしい、という情報が流れる。美術界の魑魅魍魎がさまざまな思惑で、それを探し始めるという美術ミステリー。
多くの魅力的な人物が出てくるから、名前をおぼえるのに苦労させられた。

背景に東西問題がからんでいるので、冷戦ものとも読める。また、発端がヨーロッパ戦線で、ナチスものとしても読める。

これだけ秀逸な美術ミステリーを書いたのが作家ではなく、オークション会社の重役だったのだから、驚く。 先頃買った『印象派はこうして世界を制服した』の著者が同一人物だった。これにも驚いた。

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