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さようなら、一戸彦太郎さん

13日の午前9時ごろ、岩手日報から電話があった。一戸学芸部長が、前夜(12日)、心筋梗塞で亡くなられたという。突然のことで何がなんだかよくわからず、妙ちくりんな受け答えをしたように思う。

何かできることはないかと思い、日報がカバーできないだろう人たちに訃報を伝える。一様に信じられないという反応。

『街もりおか』の編集部で仕事中に、再び岩手日報から電話。16日の葬儀で弔辞を……という依頼だった。荷の重い役目でためらったが、個人にはお世話になる一方だったから、せめてもの恩返しとお引き受けする。
編集作業を終え、一戸邸へ。まるで眠っているような顔の一戸さんに最後の別れを告げた。ご遺族(母上、未亡人、お嬢さん)がしっかりしていて、励ますつもりで行ったのに逆に励まされた。

その晩、一戸さんが亡くなる夢をみた。夜中に目覚めたとき、「ああ、夢でよかった……」と思ったが、もちろん夢などではない。夢であってほしいという深層心理のあらわれだったのだろうか。

昨日の葬儀で、弔辞を読んだ。私は情けないことに、泣かないつもりで行ったのに泣いてしまった。
一人娘香織さんのお別れの言葉が立派だった。奥さんの喪主御礼も立派だった。

一戸 彦太郎氏(いちのへ・ひこたろう=岩手日報社編集局学芸部長)

 12日午後10時49分、急性心筋梗塞などのため盛岡市内の病院で死去、51歳。盛岡市出身。自宅は盛岡市加賀野1丁目7の35。火葬は15日午後2時半から同市三ツ割の市火葬場、葬儀は16日午前11時から同市志家町のサンセール盛岡で。喪主は妻陽子(ようこ)さん。

 千厩支局長、水沢支局長、東京支社編集部長兼論説委員会委員などを歴任した。

今朝はとても冷えているものの、幸いなことに青空がひろがっている。気分を一新して、というわけにはなかなかいかないけれど、心新たに過ごそう。天国の一戸さんもそれを望んでいるに違いない。
今日はこれから石神の丘美術館だ。

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コメント

泣かずにはいられない
誰もが

それが彼の死です

そしてひとりひとりが「自分だけの一戸さん」を胸に
毎日新しい日を迎えるのです

投稿: かおりん | 2010年12月18日 (土) 00時16分

先生のあたたかい弔辞に涙しました。

一戸さんの旅立ちは大きすぎます…
あの批評がもう読めなくなるなんて…
きっとこれからもホールで一戸さんのお姿探してしまいます…

投稿: 南部 | 2010年12月18日 (土) 20時47分

かおりんさん、南部さん>しばらく後にまたジワーっと、失われたものの大きさに戸惑う日が来るような気がしています。

投稿: 斎藤純 | 2010年12月20日 (月) 07時27分

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