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『マンハッタンの二人の男』を観る

モノクロ写真やモノクロ映画を観るのが好きだ。理由はよくわからないが、写真も映画もモノクロのほうが奥行きがあるような気がする。
ミステリー系の映画はノスタルジーや懐古趣味ではなく、やっぱりモノクロに尽きると思う。

この作品は、監督・脚本・撮影、そして主人公の二人の男のうちの一人をメルヴィル自身が担当したフィルム・ノワール(ハードボイルド)。
ストーリーはハードボイルドの典型だが、主人公を二人にしたことでこの映画は他に類を見ない「男のドラマ」になっている(アメリカ映画だったら、主人公を一人にしただろう)。
メルヴィルがフィルムに封じ込めたマンハッタンの当時の風俗がいい。音楽を担当したマルシャル・ソラルによるジャズも雰囲気たっぷりだ。

この作品、決してメルヴィルの代表作というわけではない。けれども、メルヴィルを語るときに外すことのできない作品であることは間違いない。 まして、この作品が撮られた後(ということは、1958年以降)のフランス映画の流れを展望するときに重要な役割を果たす作品である。
映画の舞台としてアメリカへの憧れがあったことも伺える。

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