スタンコ~ヨアンナ~ルーダン
『尼僧ヨアンナ』をDVDで観た。17世紀にルーダン(フランスの地方都市)で起きた修道女集団憑依事件を題材にしたポーランド映画で、『エクソシスト』の原点のようなものだ。
特撮もなく、テンポも遅いのに、それでも緊張感のある作品となっているのは、モノクロ映画だからだろう。フロンタリティに徹した画面構成も独特だ。
ルーダンでの悪魔祓いを扱っているものの、この映画の隠れたテーマは「愛」だ。これが原作通りの脚本なのか、この映画のオリジナルな解釈なのか、原作を読んでいないのでわからない(原作は岩波文庫から出ている)。
ところで、トーマス・スタンコを聴いていなければ、この映画を観ることもなかっただろう。トーマス・スタンコの『Matka Joanna』というCDのジャケットに、この映画のスチール写真が使われているのだ。
てっきり、そういう映画か何かのサウンドトラックだろうと思っていたのだが、トーマス・スタンコはルーダンの史実を題材にこのCDをつくったようだ。
ちなみに、映画は1960年、このCDは2000年の作品だ。
さらに、このCDのジャケットと同じスチール写真をカバーに使っている本があるのを知った。みすず書房から出ている『ルーダンの憑依』という本だ。毒を喰らわば皿までも、というわけでこの本も入手した。
別に何かの役に立つわけではない。私はこういう「精神の旅」も好きなだけだ。
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