成人おめでとう(夕張市の成人式)

財政が破綻した夕張市では成人式の開催が危ぶまれたが、実行委員(新成人らが中心になって、世代を超えたグループができたという)の努力が実って、手作りの成人式が実現した(日刊スポーツの記事にリンクしておきます。リンク先がいつまで残っているかわかりませんが)。

成人式というのは、本来、そういうものかもしれない。お役所がお膳立てをしてあげる、いわば親がかりの式は「成人」に似つかわしくない。夕張市の新成人は、夕張市役所(あるいは、ほかのどの自治体)よりも遥かに立派に事を成し遂げたと言っていい。

「議員の押しかけ」を断り、たとえ国会議員が来ようとも、その姿勢を貫いた点も、市の職員や市議のレベルを遥かに超えている(知ってか知らずか、これは夕張市の問題の本質をついている。破綻は夕張市ひとりの責任ではないのだから)。

夕張市の新成人は我々などよりも実に多くのをことを学び、短期間に実践した。

また、それを支えた人が全国にいたことも忘れてはなるまい(テレビでは230万円の寄付が集まったと報じられていた。物資での援助も金額に換算したのかもしれない)。

ちなみに、ぼくは成人式には出ていない。当時は「ケッ、そんなもの」という気分だった。

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千秋公園散歩

今年、岩手では旧称「岩手公園」を「盛岡城跡公園」とした。城下町であることを再確認し、まちづくりの基本理念にしていこうという動きだ。このことに関しては、盛岡城跡公園(岩手公園)100年まつり記念シンポジウムでの講演記録(公園の講演--なんちゃって)が公開されているのでご参照いただきたい。

過日、お隣秋田県の県庁所在地、秋田市の千秋公園に行ってきた。佐竹藩主の居城だった久保田城跡である。

久保田城址(千秋公園)には、藤田嗣治の巨大壁画で知られる平野政吉美術館(ここの藤田コレクションには溜め息が出るばかりだ)や県民会館などがあり、通りをはさんだ向かい側のビルには秋田市立千秋美術館(なかなか充実している)が入っている。横手市に秋田県立近代美術館(評判は今いちだが)があり、角館に平福記念館があるから、公立美術館に関しては岩手よりずっと充実している。

1005944_3650124434 こんな立派な門が復元されている。どうしても我が盛岡城跡公園と比べてしまうのだが、盛岡城跡公園にはこの手の復元物がない。もっとも、ぼくは歴史建造物の復元が必ずしもいいとは思わないが。

1005944_3742642663 なんと放火によって全焼した八幡秋田神社が、まだこのように保存(?)されている。検証のためだろうか、復元するための研究資料としてなのだろうか。

関連記事↓をいくつか。

http://20century.blog2.fc2.com/blog-entry-16.html
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/backnum/news/2006/07/20060729t45009.htm
http://gami-yuki.cocolog-nifty.com/weblog/2006/03/post_2019.html

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このような案内表示があちこちにあった。これは盛岡もぜひみらなってほしいもののひとつだ。

1005944_1359291351 かつては盛岡城跡公園にもこの手の茶屋があった。国の史跡内にある建物(後から建てたもの)は撤去しなければならないのでなくなってしまったが。

茶屋は他にもあったし、観光コンベンションが経営するお土産屋まである。1005944_3061975982

久保田城址にはいろんな建物があり、盛岡城跡公園と比べて人間臭い(俗っぽいと言い換えてもいい)。

しかし、久保田城址には石垣がない。どちらがいいとか悪いということではなく、盛岡城跡の石垣の価値を改めて感じた。

1005944_3294153337 お掘の向こう側に見える味気ないビルの中に千秋美術館が入っている。市の中心部にあれだけの美術館があるのは羨ましい。内容も充実していた(土曜日の午後というのに人は全然入っていなかったが)。

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盛岡城跡公園と盛岡の文化

盛岡城跡公園(岩手公園)100年まつり記念シンポジウムでの講演記録が盛岡市のホームページにアップされました(ダイジェストではなく、1時間の講演そのまんまなので、かなり長い)。

間違いや実誤認などございましたら、どんどんお知らせください。

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減クルマで行こう

盛岡タイムスに連載しているコラム「自転車びより」にも書きましたが、ぼくが代表をつとめている盛岡自転車会議〈「減クルマ」で行こう!!盛岡の暮らしと観光物語〉平成18年度市民活動団体等支援総合事業(内閣府)に実行委員会として参加しています。

この事業のひとつとして、「減クルマ」の観点からの盛岡のまちなか交通のあり方を話し合うワークショップを開催します。

12月4日,11日,18日の3回にわたって,いずれも18時30分から21時まで,場所は中ノ橋のプラザおでって大会議室です(参加無料)。1回だけの参加でもかまいません。たくさんの方に参加していただき、活発な意見交換をしたいと思っています。

「減クルマ」ではまちづくりはできない、という意見の方にも参加していただきたいとぼくは思っています。そういう意見も大切なのです。

ワークショップを含む本事業では、市への提言ということも視野に入れて活動していきます。重ねてたくさんの方の参加をお願いします。自分たちのまちなのですから、自分たちの手で、暮らしやすく、住んでいることを誇れるまちにしていきましょう。

追補: 盛岡タイムスに第1回ワークショップの模様が紹介されました。

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鉈屋町 大和ハウス問題

10月24日の日記で触れた大和ハウスの建売住宅の件が解決に向かって進んでいる。

詳しくは盛岡タイムスWEB版をご覧ください。市民団体が合同で要請し、市役所と協力して、根気強く交渉をしてきた成果だ。この問題にはぼくも当初から関わってきた。解決の道が見えてきたことは評価したい。

安藤忠雄さんの仕事ぶりをふと思い出した。

安藤さんはデザインを考える前に、その土地に一年間通いつめる。そして、朝、昼、夕方、夜と散歩をされるそうだ。風の加減、太陽の角度、匂い、そういった皮膚感覚を大切にされる。また、地元の博物館などに行って、その土地の歴史も学ばれるという。

建て売り住宅にそこまで求めるのは無理だが、たとえば盛岡駅西口のマリオスビルやアイーナについてもこれは言える。盛岡の風土や歴史をまったく反映していないから、「さいたま市」も盛岡市も同じ景観になってしまう。景観を指導する側にも反省すべき点があるのだ。少しでいいから、安藤方式を取り入れてほしいものだ。

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十和田八幡平国立公園50周年

10 R1150ロードスターで、八幡平樹海ライン・八幡平アスピーテラインをまわってきた。

松川温泉付近の紅葉が素晴らしかった。地上のすべての色の見本市といった様相を呈していた。が、樹海ラインを駆け上がっていくと八幡平の紅葉はもうシーズンを終えていた。

十和田国立公園に八幡平地区が加わり、十和田八幡平国立公園となって今年で50周年。実は6年前に、岩手県立美術館の美術館協議委員会の席上で「それを記念して、2006年に〈描かれた十和田・八幡平〉展を開催してはどうか」と提案したことがある。国立公園協会も持っているが(絵画一覧 参照)、各地の美術館やコレクター、各自治体から集めればかなりの数になるだろう。

しかし、この提案は実現しなかった。開館して間もない岩手県立美術館には無理な相談だったに違いない。

また、そのころは日本ペンクラブの理事をつとめていたので、その理事会で「十和田八幡平国立公園50周年を記念した紀行文、随筆集を日本ペンクラブの編集で出してはどうか」と提案したが、これも実現しなかった。日本ペンクラブも他の出版物で忙しくて、手がまわらないのだ。

青空の下、そんなことを思いだしながら、わずか3時間ばかりだったが、秋のツーリングを楽しんだ。

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アイルランドへの想い

なぜか、若いころからアイルランドにシンパシーを感じてきた。
中央政権から常に虐げられ、いわれのない差別を受けてきた岩手とアイルランドには共通点が少なくないような気がしている。

これまでにも、アイルランドに関連したコンサート展覧会に接するたびに、その想いを綴ってきている。

環状列石や巨石文化(アイルランドのドルメンと遠野の読石はそっくり)、ケルトと蝦夷、原敬とケネディ、ウィスキー(スコットランドにおかぶを奪われたが、アイルランドが発祥の地だ)と酒(岩手は南部杜氏が有名。「灘の名酒」も南部杜氏がいたからこそ生まれた)、アイルランドの妖精の物語と遠野物語、貧しい風土、なのに多くの作家を輩出している(岩手は人口比率でいうと、最も多くの作家をだしてきた土地だ)等々、ざっと思いつくだけでもアイルランドと岩手にはこれだけ共通項がある。

そんなアイルランドを知る入門書としてオフェイロンの「アイルランド」を選んだ。作家の視点で描かれたアイルランドを楽しく読んだ。
偏見といわれるかもしれないが、やはり岩手と似ている(笑)。

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盛岡城跡公園のこと

今週末(土曜日)午後1時半から、盛岡劇場メインホールで、岩手公園開園100周年記念のシンポジウムが開催される。「盛岡城跡公園と盛岡の文化」という(そういう題を与えられたのです)講演をします。無料ですので、ぜひ足をお運びください。

その勉強のため、というわけでもないのだけれど、今日午前中に盛岡市中央公民館へ行き、郷土資料展示室で開催中の企画展「盛岡城と岩手公園」を観た(ぼくが所属している文化地層研究会の高橋智代表とばったり)。

展示資料を見ていたら、歴史的には「使われなくなっていたはず」の明治末期に「不来方城」という名称が公文書に堂々と記載されているではないか。ある郷土史家のところで、ぼくは「盛岡城公園」と記載された、昭和初期の新聞記事などを見ている。

要するに「時と場合によって」さまざまな呼ばれ方がされてきたのであり、必ずしも「岩手公園」だけで統一されてきたわけてはないようだとわかる。講演では「盛岡が文化のまちと呼ばれる所以」をお話ししようと考えているが、こんなことなども取り上げてみたいと思っている。

午後は野村胡堂・あらえびす記念館(紫波町)で、文章講座の第二回。課題の提出率100パーセント、出席率もほぼ100パーセントと受講者がとても熱心だ。みなさんから「楽しい」とおっしゃっていただき、これも励みになる。

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文学の香りのするまち、盛岡

P8310079_1 デジタルAENA(日経BP社)に連載中の「デジタルな旅、アロナグの道」で、3回にわたって盛岡ぶらりポタリング(自転車散歩)を掲載します。

ご笑覧ください。

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盛岡城跡公園で吟行

Photo_2 昨日の記念式典で「岩手公園100年まつり」が開幕。なかなか盛会だった。岩手公園の愛称が「盛岡城跡公園」に決まったことが正式に発表された(これまでもぼくは便宜的に使ってきたが)。

今日の午前中は「いしがき文化祭」の盛岡城吟行に参加した。文化地層研究会の真山氏の案内で、盛岡城の歴史をうかがいながら、俳句をひねる。俳句の先生から季語などの指導をいただき、2句できたところで離脱して、他をまわった(左はアートフォーラムの参加者に撮っていただいた写真です)。ちなみに、拙作は下記のとおり。

寄りかかる 秋の石垣 夏いずこ

もの言わぬ 冷たき石の 幾年月(いくとしつき)

字余りでした。なにしろ、初めての経験なので大目にみてください。午後は松本哲也さんのライヴなど盛り沢山なのだが、別件あって聴けなかった。

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