『ザ・流行作家』を読む

笹沢佐保と川上宗薫の「伝説」は先輩作家や編集者諸氏から何度か聞いたことがあった。
が、本書を読むとその伝説以上の存在立ったことがわかる。
校條剛さんとは仕事をしたことはないが、パーティ会場で声をかけてもらったり、ご丁寧なお手紙をいただいたりしたことがある。
本書に出てくる編集者の何人かとは仕事をさせていただいた。中でも中澤義彦氏の若き日の部分は興味深く読んだ。

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『闇市の帝王』を読む

新橋の国際マーケット、都内各地の闇市、銀座の巨大キャバレー「マンダリン・クラブ」などを手がけた「闇市の帝王」こと王長徳を扱ったノンフィクション。

第三者の取材が少ない(困難だった)、繰り返しが多い、主観(感想)が多いことなどが気になる。せっかく王本人の話を聴いていながら、調査が甘く、読後に物足りなさを覚えた。
この著者の本は『世紀の贋作画商』を読んで、「著者も胡散臭い」と書いたが、どうやら父は中国大使館に勤務していたらしいことなどが本書によってわかった。
取材ならびに執筆活動も両親と妻に支えられてのこととある。プライベートを明かしたくないという気持ちはわからないでもないが、しばしば私小説的に自分自身を引き合いに出しているのに(その部分は概して退屈)、この書き方は腑に落ちない。

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『世紀の贋作画商』を読む

三越事件はよく知られているが、本書の中心人物「銀座の怪人」についてはどれだけ知られているだろうか。
美術ものに目を配ってきたつもりの私もこの本を読むまでは知らなかった。大変な執念による佳作である。
それにしても、この著者も何だか胡散臭い。

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『街もりおか』5月号出来

加藤登紀子さんインタビュー、自転車ツーキニスト疋田智さんと自転車活用研究会の内海理事をお招きしての座談会など、今月号もむっちり濃い中身です。会員店でお手にとってご覧ください。

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『暁のキックスタート』が!

kindle版で出ました。よろしくお願いします。

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街もりおか3月号出来!

巻頭は、なんと内館牧子さんの特別寄稿。

ある日、内館牧子さんから原稿が送られてきたけれど、依頼した記憶がない。私のボケールもそこまで進んだかと思ったら、「頼まれてないけれど、書いちゃったわ」。

長編小説を書き下ろし中で猛烈に忙しいはずなのに何でまた(笑)。内館さん、どうもありがとうございました!

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古い雑誌

2001年の引っ越し以来、未開封だった段ボール箱をあけたら、1970年代に熱心に読んでいた雑誌が出てきた。

創刊号から揃えていたPOPEYEはずいぶん前に手放したのに、『ザ・ブルーズ』は全号こそ揃っていないが、なぜか捨てずに残していた。ちらっとページをめくって見ると、誌上論争がおもしろい(どうでもよいことが、どうでもよくはない時代だった)。

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こんなのも出てきた。どっちも短命に終わった。「小説マガジン」には研ナオコやタモリの作品も掲載されている。

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『アンアン1970』を読む

マイブーム「1960年代」関連の一冊(本書は1970年~72年の話だが)。『平凡パンチ1964』がおもしろかったので、づづけて読んだ。

赤木さんの本からはあのころの時代の雰囲気と、登場する人々の息づかいや体温まで伝わってくる。それは短いながら的確な描写力にある。それと、記憶力がすごい。
ところで、本書のなかで原由美子宅を訪ねる場面がある。
原由美子宅とは原敬が鎌倉腰越に建てた別荘のことだ。日本のスタイリストの草分けである原由美子さんは原杢一郎の娘だから、原敬の孫にあたる(自らはほとんど語ることがないのだが)。
なお、原敬の腰越別荘は書斎部分が原敬記念館に、居間部分が大慈寺に移築されている。

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読書中

今、これらを並行して読んでいる(右端の本は再読)。一冊ずつ読むほうが効率がいいらしいが、私は飽きっぽくて、こういうことになってしまう。

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これにもコツがあって、同じジャンルの本は混乱するから、異なるジャンルの本を選ぶ。

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ルネサンスの勉強

会田雄次史観によるルネサンス講義。もとより主観の入らない「歴史」などありえないわけで、結局は読み手がどの主観を選ぶかということになるのだろう。その意味で私は会田節を大いに楽しんだ。
なにしろ歴史音痴なものだから、この本を読むまで、当時の芸術家らが自ら『ルネサンス』を主張していたことを知らなかった。というのも、バロックにしろ、ロマン派にしろ、後世の研究家が勝手にそう呼んでいるにすぎいのだ。
つまり、たとえばバッハに「あなたはバロック音楽の巨匠だ」と言っても、バッハは「はあん、いったい何のことだね?」と不思議がるだけだが、ルネサンスの場合、ダンテやミケランジェロに「あなたはルネサンスを牽引なさった」と言えば、「そのとおり」とお答えになるだろう。
本書ではルネサンスのみならず、私自身は予定していなかった宗教改革まで学ぶことになった。
最小限ながら図版を掲載しているのは良心的。こういう本で歴史を学びたかった(十代の知性では理解できなかったか…)。

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