『素晴らしきボサノヴァの世界』を観る
ボサノヴァ好きにとっては、たまらない映像が盛りだくさん。ホジーニャ・ジ・ヴァレンサの演奏シーンは初めて観た。
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『ナラ・レオン 美しきボサノヴァのミューズ』を読んだ。「冬にボサノヴァの話題かよ」と思う型も少なくないと思いますが、いいボサノヴァは四季を通して、しみじみと聴くことができます。夏だけの音楽が「売り」のどこかの国のバンドとはそこが違う。
ナラ・レオンが1989年に亡くなったときは信じられなかった。それはボサノヴァ生誕30周年で盛り上がった直後だった。「生きたボサノヴァ伝説」の一人がなくなったといわれたが、それ以上に私は、小さいけど大切な宝石を失くしたような寂しさを覚えたものだ。
ナラは、形だけの保守主義、軍事政権による独裁政治、有名人に対する誹謗中傷、そして病魔と闘った。
ある面では確かに強い女性だった。
けれども、この本を読むと、CDで聴く歌声と同様に、ナラはあくまでも徹頭徹尾、美しく生きたのだと改めて教えてくれる。別の言い方をするなら、美しく生きるというのは、ナラのように生きることだ。
ルイ・カストロの著書で紹介済みのエピソードと重なる部分もあったが、ひとつのことが別の視点で語られているところが興味深い。
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昨日、小泉ニロさんが来盛。彼女が新しく創刊する自転車のフリーマガジンの取材だ。ボサノヴァシンガーでありながら、そういうこともなさっている才色兼備の女性なのだ。
で、夜はモンドリアン(疋田智さんとフォークセッションをしたお店)で特別にボサノヴァを歌っていただいた。ぼくのボサノヴァギターのお師匠さんにも駆けつけてもらい、セッションで盛り上がった。
いい夜だった。
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最近、ちょっと落ち込みがちだった。
ちまたには「元気出して」という、いわゆる「人生の応援歌」風の曲が多いが、そういう曲はぼくの中には入ってこない。
このアルバムで聴けるナラ・レオンの歌声は孤独だ。ナラは自らの孤独をボサノヴァのスタンダード曲で表現し、聴くものの孤独に救いの手をさしのべる。快活に「元気を出して」と声をかけてくるのではなく、ただひっそりと寄り添う。孤独を共有する、あるいは分け合うと言っていいだろうか。
当然、ナラ・レオンを聴いて「よっしゃ、イッチョやったるで」と意気盛んになるわけではない。かすかに涙した後、無闇に溜息をつくのをやめている。ほんの少し顔を上げる。それだけだ。でも、ぼくにとっては大きな前進だった。
このアルバムは以前も紹介している。
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iTuneStoreで初めてアルバムを購入した。ジャケットを見て、驚かれたブラジル音楽ファンもいらっしゃるのではあるまいか。詳しくはデジタルARENAに連載中の「デジタルな旅、アナログの道」に。
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