23日のブログの続きです。
2月20日の朝日新聞の社説が、自転車に関する道交法改正の問題点を取り上げていた。結論部分だけを引用する。
〈いまこそ考えなければならないのは、車に偏った道路政策を転換し、自転車の走りやすい道を増やすことだ。
自転車の専用道を新たにつくるのが望ましいが、それが難しければ、車道の一部を削って自転車を通すべきだ。車道が狭くて削れないというのなら、思い切って一方通行にして、自転車を走らせる部分を生み出すこともできる。そんな試行をしている地方都市もある。
道路を削って歩道を広げることも考えられる。その場合には、自転車の走る部分をカラー舗装にするなどして、歩行者の通る部分と区別する必要がある。
今回の改正案で心配なのは、自転車が我が物顔で歩道に上がることだ。いまでも自転車と歩行者の衝突事故は1年に2500件も起きている。高齢化が進めば、車いすやつえの人がさらに増える。事故の危険性はいっそう高まる。
警察庁は、ルールが明確になれば指導しやすくなるというが、悪質な自転車は厳しく取り締まってもらいたい。
歩行者の危険も考えずに、歩道を高速で走り抜ける。酔っぱらって運転する。道路の幅が十分あって走れるのに、わざわざ狭い歩道に上がってくる。こんな自転車を許してはいけない。
歩行者と自転車と車がどのように折り合っていくか。車にはもう少し遠慮してもらい、自転車にはマナーを高めてもらう。そんな工夫をしていきたい。〉
交通問題に関心を持つ人たちがこれまで主張してきたことを的確にまとめた内容と言っていいだろう。もっとも、ここで朝日新聞の社説を紹介したのは、それを言うことが主旨ではない。
今回の道交法改正案に関して、朝日新聞は東京版で特集を組み(したがって、首都圏の購読者しか読むことはできなかったが)、そして、今回の社説掲載となった。ぼくは見ていないのだが、毎日、読売も記事にしている。また、7日のブログでも紹介したように、テレビではNHKがクローズアップ現代で取り上げた。
このような「中央」のマスコミの動きに比べて、なぜか岩手のマスコミの動きが鈍い。ことに盛岡は自転車の利用率が全国平均を上回っており(そういう事実さえ知らないのかもしれないが、調べればすぐにわかることだ)、自転車の問題は身近なはずだ。
歩道を走る自転車に危ない思いをした方、怪我をされた方も決して少なくないと思う。
にもかかわらず、これまでのところ、独自の取材に基づいた報道をぼくは目にしていない。この温度差はいったいどこから来ているのだろうか。「中央」にまかせておけばいいということなのだろうか(報道があったら、ごめんなさい。見落としです)。